【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:LINK&M、三菱UFJ、任天堂
LINK&M <日足> 「株探」多機能チャートより
リンクアンドモチベーション <2170> が急伸し上場来高値を更新した。11日、同社は16年12月期第3四半期累計(1-9月)の決算を発表。連結経常利益が前年同期比7.9倍の13.9億円に急拡大して着地したことが引き続き買い材料視された。利益率の高い組織人事コンサルティングの受注好調が寄与した。企業の販売促進ニーズの高まりを背景に、営業力強化をテーマとするコンサルティングや受託業務が好調だったほか、新規事業である組織改善クラウドサービスが大きく伸びた。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の16億円→17.6億円に10.0%上方修正。増益率が2.1倍→2.3倍に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。
■あおぞら銀行 <8304> 379円 +24 円 (+6.8%) 11:30現在 東証1部 上昇率10位
あおぞら銀行<8304>が大幅高。同社が15日取引終了後に発表した17年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、経常収益が659億9000万円(前年同期比9.5%増)、経常利益は278億3000万円(同6.2%減)、最終利益は258億5700万円(同6.4%増)だった。最終利益は有価証券利息配当金の拡大や貸倒引当金取り崩しに伴う与信費用の戻し入れなどが寄与している。ここメガバンクを筆頭に銀行セクターへの物色人気が継続、株価的に出遅れており年間配当利回りが5%近い同社株への買いが厚みを帯びている。
■三菱UFJ <8306> 681円 +38 円 (+5.9%) 11:30現在
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクは引き続き上値追い態勢を継続。株価の上昇だけでなく、ここにきて売買代金も上位を独占するなど物色人気の高まりが顕著だ。メガバンク3社の4~9月期決算は日銀のマイナス金利政策の影響を受けて、いずれも最終減益で着地したが、米国の長期金利上昇や金融規制の緩和期待を背景に内外機関投資家が買い急ぐ動きにあるようだ。潮目の変化でPERやPBRなどバリュエーション面からの出遅れ感が改めて意識されている。(注)タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。
■丸和運輸機関 <9090> 3,080円 +156 円 (+5.3%) 11:30現在
三菱UFJモルガン・スタンレー証券が15日付で丸和運輸機関 <9090> の投資判断を「Buy(買い)」を継続し、目標株価を3700円→3900円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、食品物流のセンター拡大による物量増加が増益を牽引すると報告。また、ドライバー不足解消につながるAZ-COM会員企業拡大も進んでおり、中期計画目標を超過達成するとしている。同証券では、17年3月期の連結営業利益を45億円→45.5億円(会社計画は44.8億円)、18年3月期を56億円→58億円、19年3月期を67億円→70億円にそれぞれ上方修正した。
■インベスターズクラウド <1435> 3,850円 +180 円 (+4.9%) 11:30現在
インベスターズクラウド<1435>が反発。同社は15日、子会社のiApartmentがIoT機器「TATERU kit」の入居者向けチャットコンシェルジュ機能の開発に着手したことを明らかにした。開発するチャットコンシェルジュ機能は、「TATERU kit」に導入する新機能で、入居者の問い合わせや疑問にチャットボットが回答。チャットボットで解決できないもの、もしくは入居者の希望に合わせて、管理会社と直接チャットで問い合わせを行うことや、電話をかけることも可能で、内容や状況に応じて入居者が選択することができる。また、将来的には音声認識やAI(人工知能)への対応も含め開発検討していくとしている。
■任天堂 <7974> 25,950円 +1,090 円 (+4.4%) 11:30現在
任天堂<7974>が続急伸。同社は15日、米アップルのスマートフォン向けに、自社開発のスマートフォン用ゲーム「スーパーマリオラン」を12月15日から順次配信することを発表、これが株価を強く刺激する格好となった。昨年3月に資本・業務提携したディー・エヌ・エー<2432>との共同開発で話題を集めたが、配信開始通知の希望者が2000万人を超えるなど、事前の人気の高さ抜群で業績への寄与が期待されている。
■さくらインターネット <3778> 937円 +36 円 (+4.0%) 11:30現在
さくらインターネット<3778>が3日続伸。同社は15日の取引終了後、日商エレクトロニクス傘下のエヌシーアイの会社分割による新設分割設立会社の全株式を取得して子会社化することを発表した。今回、エンタープライズ企業向けにデータセンター関連事業を展開しているエヌシーアイについて、サイバーセキュリティー事業を除く全事業を承継する新設分割設立会社をさくらインターネットが子会社化する。これにより、日商エレクトロニクスの親会社である双日<2768>グループのデータセンター事業をさくらインターネット傘下に集約することになり、より一層のスケールメリットを獲得することが可能になる。(注)タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。
■エクセディ <7278> 3,090円 +115 円 (+3.9%) 11:30現在
クラッチ最大手のエクセディ <7278> が大幅反発し年初来高値を更新した。SMBC日興証券が15日付で同社の投資判断「2(中立)」を継続し、目標株価を2600円→3000円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、17年3月期上期(4-9月)の良好な進捗から通期営業利益は会社計画を上振れ着地する可能性が高いと報告。AT事業の歩留まり改善や、外需拡大による海外子会社の業績好調が上振れに貢献すると指摘。18年3月期は円高持続も海外拡販を踏まえ、2期ぶりに営業増益に転じると予想している。
■エイベGHD <7860> 1,467円 +49 円 (+3.5%) 11:30現在
エイベックス・グループ・ホールディングス<7860>が急伸。ピコ太郎の「ペンパイナッポーアッポーペン」(PPAP)が世界的に大ヒットしている。同社傘下のレーベルに所属するタレントのピコ太郎による「PPAP」が動画サイトに公開されると再生回数は2カ月強で8000万回を突破した。これを受け、岩井コスモ証券は15日、同社株の投資判断を新規「A」とし目標株価を1700円とした。同証券では、PPAPから得る収益は現時点では限定的とみているが、「足もとではアルバム化や商品化の動きが進められており、海外からのCM化のオフォーもある模様」とし「今後の業績上乗せ要因として期待したい」としている。また、アニメ映像パッケージ「おそ松さん」やライヴなどが想定以上で今期業績の上振れを期待している。
■ファンコミ <2461> 752円 +23 円 (+3.2%) 11:30現在
ファンコミュニケーションズ<2461>が反発。15日の取引終了後に発表した10月度の月次業績速報で、連結ベースの売上高が前年同月比4.5%増となり、2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。アフィリエイト広告サービスのCPA型アドネットワーク事業や自社媒体事業・その他事業が引き続き2ケタ伸長したことが寄与した。CPC/ターゲティング型アドネットワーク事業は前年実績を下回ったが、これをカバーして増収を確保した。
■NTTドコモ <9437> 2,452円 +56 円 (+2.3%) 11:30現在
NTTドコモ<9437>が続伸。同社は15日、ディスプレーを曲げることができるフレキシブルディスプレーを用いたロール型デバイスのコンセプトを考案し、伸縮するディスプレーの変化に合わせてコンテンツを最適化するUI技術を開発したことを発表した。動画をスマートフォンサイズで視聴し、より大画面で視聴したい場合、ロール型デバイスにおいて、筐体を引き伸ばすことでディスプレーサイズが大きくなり、この技術によってタブレットサイズの大画面で最適に表示が可能となる。11月17日と18日にドコモR&Dセンタで開催するイベント「DOCOMO R&D Open House 2016」で公開を予定している。
●ストップ高銘柄
トランザクション <7818> 2,157円 +400 円 (+22.8%) ストップ高 11:30現在
以上、1銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース