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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~三菱UFJ、三井住友など金融株の決算に注目

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

14日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:三菱UFJ、三井住友など金融株の決算に注目
■外資系証券の注文動向:差し引き320万株の売り越し
■前場の注目材料:日印、原子力協定に署名





■三菱UFJ、三井住友など金融株の決算に注目


14日の日本株市場は底堅い相場展開が期待される。11日の米国市場ではトランプ物色がやや一巡したほか、原油安が嫌気されたものの、NYダウは5日続伸となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比20円高の17420円、円相場は1ドル106円台後半で推移している。

トランプ政権に対しては現時点で先行きが見えないところはあるが、政策に対する恩恵を受けるであろう、セクターや銘柄への物色は強まろう。とりわけ、トランプ氏はドッド・フランク法(金融規制改革法)を廃止すると発言している。同法は金融機関のリスクを取る能力を阻害し自由度を奪っているとしており、政策の緩和期待から金融セクターへの物色等が引き続き注目されやすい。

また、今週は17日に安倍首相とトランプ次期大統領との会談が予定されている。日米同盟に対する米国の関与を再確認する方針であり、今月中旬にペルーで開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議前にニューヨークを訪れる。トランプ氏の選挙戦における発言等から日本バッシングが気掛かりではあったが、大統領選勝利後のトランプ氏アドバイザーによると「日本の不安を払しょくしたい」とも伝えられており、過度な警戒感は後退することになりそうだ。

今週は、みずほ<8411>、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、第一生命HD<8750>など金融セクターの決算が予定されている。トランプ銘柄として市場の関心は高く、決算後の動向が注目されることになりそうだ。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)



■外資系証券の注文動向:差し引き320万株の売り越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り980万株、買い660万株、差し引き320万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。


11月07日(月):300万株の売り越し
11月08日(火):200万株の売り越し
11月09日(水):80万株の売り越し
11月10日(木):50万株の買い越し
11月11日(金):100万株の売り越し


■前場の注目材料

・トランプ政権の「大成長路線」での恩恵期待
・NYダウは5日続伸、(18847.66、+39.78)
・NY原油は下落(43.41、-1.25)
・日印、原子力協定に署名
・中国「独身の日」商戦、過去最高を記録
・銅の国際会議「Copper 2016」(17日まで)
・みずほ<8411>、勘定系システムの完成時期を再延期
・綜合警備保障<2331>、道路の傷みを定期監視する自治体向けサービス
・富士機械製造<6134>、朝日インテック<7747>が次世代医療機器で提携
・NTT<9432>、廃ケータイから五輪メダル
・パーク24<>、綜合警備保障<2331>と組んで空き家でカーシェア
・明日から「光とレーザーの科学技術フェア」開催


☆前場のイベントスケジュール


<国内>
・08:50 7-9月期GDP1次速報(前期比年率予想:+0.8%、4-6月期:+0.7%)
・10:00 黒田日銀総裁あいさつ(名古屋市)


<海外>
・11:00 中・10月鉱工業生産(前年比予想:+6.2%、9月:+6.1%)
・11:00 中・10月小売売上高(前年比予想:+10.7%、9月:+10.7%)

《WA》

 提供:フィスコ

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