【市況】11日の米国市場ダイジェスト:ダウは39ドル高、トランプ政権への期待を巡る株価上昇が一服
NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより
■NY株式:ダウは39ドル高、トランプ政権への期待を巡る株価上昇が一服
NYダウ ナスダック
終値 :18847.66 終値 :5237.11
前日比:+39.78 前日比:+28.32
始値 :18781.65 始値 :5191.82
高値 :18855.78 高値 :5241.08
安値 :18736.96 安値 :5179.64
11日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は39.78ドル高の18847.66、ナスダックは28.32ポイント高の5237.11で取引を終了した。本日はベテランズ・デーの祝日で債券市場が休場となっており、株式相場も終日閑散取引となった。原油安が嫌気されたほか連日の株価上昇で利益確定の売りが広がったものの、ハイテク株に買いが広がり、引けにかけて緩やかに上昇した。セクター別では、半導体・半導体製造装置や自動車・自動車部品が上昇する一方で、医薬品・バイオテクノロジーやエネルギーが下落した。
原油相場の下落を受けてサウスウエスタン・エナジー(SWN)やチェサピーク・エナジー(CHK)などエネルギー関連会社が軟調推移。一方で、半導体のエヌビディア(NVDA)は好決算を発表し、大幅上昇。エンターテイメントのウォルト・ディズニー(DIS)はスポーツチャンネルESPNの契約者数増加が明らかとなり、堅調推移。宝飾品のティファニー(TIF)は一部アナリストによる投資判断引き上げを受け、買われた。
携帯端末のアップル(AAPL)はヘッジファンドのサード・ポイントが7-9月に新規取得したことが明らかとなり、小幅上昇となった。
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■NY為替:トランプトレード継続でドル底堅い展開106.04円⇒106.80円
11日のニューヨーク外為市場でドル・円は、106円32銭から106円80銭まで上昇し106円70銭で引けた。米国のトランプ次期大統領の政策が景気、インフレを押し上げるとの見方を受けたドル買いが続いたほか、予想を上回った米国の11月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値を受けてドル買いに一段と拍車がかかった。
ユーロ・ドルは、1.0919ドルから1.0830ドルへ反落して1.0859ドルで引けた。欧米金利差の拡大観測にユーロ売り・ドル買いが継続。ユーロ・円は、116円33銭へ上昇後、115円51銭へ反落。ポンド・ドルは、1.2661ドルから1.2561ドルへ下落した。ドル・スイスは、0.9834フランから0.9893フランへ上昇した。
■NY原油:大幅続落で43.41ドル、10月のOPEC増産が嫌気され
NY原油は大幅続落(NYMEX原油12月限終値:43.41↓1.25)。高値は23時03分の43.90ドル、安値は1時32分の43.03ドル。石油輸出機構(OPEC)が公表した11月の石油市場リポートでは、10月の加盟国の生産量が前月から増加し、過去最高水準に達した。また、16年の世界の原油需要見通しを引き下げたことで、需給面の緩みが長期化するとの見方が強まり原油は売り優勢となった。
加えて、石油サービス会社ベーカー・ヒューズが発表した米原油生産向け掘削設備(リグ)稼働数は、2週連続で増加。米国市場での減産ペースが鈍っていることもマイナス視された。
日足チャートでは、200日移動平均線(43.4ドル水準)まで下落している。米大統領選挙を通過したことから、市場の関心は月末のOPEC総会に向かう。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 19.02ドル +0.26ドル(+1.39%)
モルガン・スタンレー(MS) 38.49ドル +0.47ドル(+1.24%)
ゴールドマン・サックス(GS)203.94ドル +3.07ドル(+1.53%)
インテル(INTC) 34.61ドル +0.11ドル(+0.32%)
アップル(AAPL) 108.43ドル +0.64ドル(+0.59%)
アルファベット(GOOG) 771.56ドル -8.74ドル(-1.12%)
フェイスブック(FB) 119.05ドル -1.76ドル(-1.45%)
キャタピラー(CAT) 93.01ドル -0.44ドル(-0.47%)
アルコア(AA) 29.30ドル +0.20ドル(+0.69%)
ウォルマート(WMT) 71.23ドル -0.16ドル(-0.22%)
スプリント(S) 7.09ドル +0.01ドル(+0.14%)
《WA》
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