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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ケーズHD、Vテク、セガサミー

ケーズHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■JCU <4975>  4,500円  +280 円 (+6.6%)  本日終値
 2日、JCU <4975> が決算を発表。17年3月期上期(4-9月)の連結営業利益が前年同期比9.5%増の25.7億円と、従来予想の21億円を上回って着地したことが買い材料視された。めっき装置やプラズマ装置の販売好調が収益を押し上げた。主力の薬品事業は、スマートフォン向けめっき薬品などが伸びたものの、円高による採算悪化が響き、営業利益は前年同期比3.0%の減益だった。上期上振れに伴い、通期の同利益を従来予想の46.2億円→48.5億円に5.0%上方修正した。

■ケーズホールディングス <8282>  1,938円  +118 円 (+6.5%)  本日終値
 2日、ケーズホールディングス <8282> が発行済み株式数(自社株を除く)の3.94%にあたる400万株(金額で80億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は11月4日から17年2月28日まで。また、17年3月31日付で1000万株の自社株を消却する。同時に決算を発表。17年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比16.0%増の148億円に伸びて着地したことも支援材料。

■アダストリア <2685>  2,913円  +174 円 (+6.4%)  本日終値
 アダストリア<2685>が大幅反発。2日取引終了後、10月度の国内月次売上高を発表しており、既存店売上高は前年同月比7.2%増と3カ月ぶりに前年実績を上回ったことが材料視されている。10月中旬まで前年に比べて暖かい日が続いたものの、下旬にかけて気温の低下とともに、カーディガンなどのニット類を中心に秋物衣料の売れ行きが加速した。ブランド別では、「グローバルワーク」、「スタディオクリップ」、「ニコアンド」、「ベイフロー」などが好調だった。

■スズケン <9987>  3,440円  +205 円 (+6.3%)  本日終値
 スズケン<9987>が後場急伸。同社はきょう午後2時に、330万株(自己株式を除く発行済み株式総数の3.31%)、120億円を上限とする自社株取得枠を設定したと発表。取得期間は11月7日から12月30日までで、需給の改善などが期待されているようだ。同時に、17年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。売上高は1兆551億7400万円(前年同期比1.9%増)、営業利益は64億4200万円(同34.9%減)となった。主力の医薬品卸売事業の売上高はC型肝炎治療剤などの寄与により堅調だったが、セグメント利益はカテゴリーチェンジに伴う後発医薬品の取り扱い品目の増加および名南物流センター稼働による物流コストの増加が影響するかたちで減益だった。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■ブイ・テクノロジー <7717>  12,300円  +650 円 (+5.6%)  本日終値
 ブイ・テクノロジー<7717>が反発。有機ELがポスト液晶を担う次世代のディスプレーとして注目されている。来年に米アップルが発売するiPhoneの次期モデルで有機EL採用が予想され、関連企業の設備投資需要が世界的に盛り上がる方向にある。3日付の日本経済新聞では京東方科技集団(BOE)など中国パネルメーカー主要6社が新工場を相次ぎ建設しており、2020年までに投資総額が2兆円を超える見通しにあることを伝えている。これを受けて素材や製造装置など有機EL分野に展開する日本企業も収益機会が大きく膨らむことになる。Vテクは有機EL蒸着プロセスで必須となるファイン・ハイブリッド・マスク(FHM)を展開しており、関連有力銘柄として注目されている。

■セガサミー <6460>  1,590円  +80 円 (+5.3%)  本日終値
 2日、セガサミーホールディングス <6460> が17年3月期の連結最終利益を従来予想の100億円→300億円に3.0倍上方修正。増益率が86.3%増→5.6倍に拡大する見通しとなったことが買い材料。販売計画見直しのほか、部材再利用による原価改善や研究開発費をはじめとしたコスト構造の改善で、遊技機事業の採算が改善する。ゲームセンターや子会社株式を売却することに伴う特別利益の発生も最終利益を大きく押し上げる。

■VIX短先物 <1552>  247円  +11 円 (+4.7%)  本日終値
 国際のETF VIX短期先物指数<1552>が大幅に7日続伸。同ETFは「恐怖指数」と称される米VIX指数とリンクしている。米国大統領選挙を8日に控え、共和党候補のトランプ氏の支持率が上昇し、民主党のクリントン氏を急追していることから、「トランプリスク」が再燃。3日の米VIX指数は一時、前の日に比べ16%高の22.57に上昇。6月下旬のBrexit(英国のEU離脱)以来の水準に上昇している。

■ミツウロコG <8131>  708円  +31 円 (+4.6%)  本日終値
 ミツウロコグループホールディングス<8131>が急動意。同社はLPガスなど家庭用燃料商社で住設機器販売なども展開する。きょう前場取引時間中に発表した17年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結営業利益が8億4500万円(前年同期比6.3倍)、最終損益は8億7300万円の黒字(前年同期2億7300万円の赤字)と高変化をみせ、会社側の従来予想も大きく上回った。これがポジティブザプライズとなり短期資金を呼び込む格好となった。会社側の従来予想は営業利益段階で4億円であり、そこから4億4500万円も上振れした。前年度に子会社で計上していた貸倒引当金繰入額がリスク債権の減少に伴い大幅に減少したことが主な要因。

■エービーシー・マート <2670>  6,560円  +280 円 (+4.5%)  本日終値
 エービーシー・マート<2670>が3日ぶりに反発。2日の取引終了後に発表した10月度概況で、既存店売上高が前年同月比6.5%増と3カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。前年に比べて日曜日が1日多く、また気温の低下とともに季節需要が高まったことが奏功したという。また、商品別ではスポーツシューズが好調だったほか、テレビCMアイテムを中心に、レディースシューズが好調だった。

■ユナイテッドアローズ <7606>  2,941円  +96 円 (+3.4%)  本日終値
 ユナイテッドアローズ<7606>が反発。2日の取引終了後に発表した10月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合計した既存店売上高が前年同月比3.2%増となり、3カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好材料視されている。前年に比べて休日が1日多かった影響が2.0%増ほどあったことに加えて、休日中旬以降の気温低下に伴いニットやアウターに動き出しが見られたことが寄与した。また、ジャケットやブラウス、シャツ、パンツなどのアイテムが安定して推移したことも貢献した。

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