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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):トプコン、マブチ、ダイセル

トプコン <日足> 「株探」多機能チャートより
■トプコン <7732>  1,694円  +35 円 (+2.1%)  本日終値
 トプコン<7732>が反発。岩井コスモ証券は2日、同社株の目標株価を1400円から2000円に引き上げた。投資判断は「A」を継続した。同社が先月28日に発表した第2四半期(4~9月)決算は連結営業利益が前年度期比16%減の37億5700万円だった。ただ、この減益決算は円高が大きく「為替要因を除くと増収増益だったとみられ、好調な結果を残した」と指摘。建設機械の自動運転や検眼機器など、注目すべき製品や技術が軌道に乗り始めている。国策であるIT建機へのコア部品供給や、インドなど新市場開拓で業績拡大を図っている点も評価している。

■マブチモーター <6592>  5,930円  +110 円 (+1.9%)  本日終値
 マブチモーター<6592>が後場に入って切り返した。同社はきょう午後、16年12月期第3四半期累計(1~9月)の連結決算を発表。営業利益は179億5800万円(前年同期比3.2%増)となり、通期計画218億円に対する進捗率は82.4%に達した。売上高は1039億8300万円(同2.9%減)にとどまったが、プロダクトミックスの改善や原材料費の低下などが利益面に寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。また、自動車電装用モーターの販売拡大に伴う生産能力の確保を目的に、ポーランドに生産子会社を設立すると発表。操業開始は19年冬頃を予定している。

■奥村組 <1833>  606円  +11 円 (+1.9%)  本日終値
 2日、奥村組 <1833> が17年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の48億円→72.1億円に50.2%上方修正。増益率が7.2%増→61.0%増に拡大する見通しとなったことが買い材料。上期業績の上方修正は8月に続き、2回目となる。土木工事、建築工事ともに受注単価の上昇などが寄与し、工事採算が想定以上に改善した。

■ぴあ <4337>  2,430円  +30 円 (+1.3%)  本日終値
 ぴあ<4337>が4日ぶりに反発。同社は2日取引終了後、集計中の17年3月期の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高を700億円から775億円(前年同期比3.9%増)へ、営業利益を7億5000万円から10億5000万円(同24.7%増)へ上振れて着地したと発表したことが好感されている。期初予想に比べインターネットでのチケット販売が堅調に推移したためとしている。

■東プレ <5975>  2,485円  +8 円 (+0.3%)  本日終値
 東プレ<5975>は堅調。2日付で岡三証券がレーティング「強気」継続、目標株価を2500円から2880円へ引き上げた。自動車用プレス部品、トラック用冷凍機ともに第1四半期から第2四半期にかけて利益率が向上しており、今後も収益性の向上が期待できると指摘。17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の190億円(前期181億5000万円)に対して従来予想の183億円から202億円へ、18年3月期は194億円から216億円へ引き上げている。

■ダイセル <4202>  1,115円  -242 円 (-17.8%)  本日終値  東証1部 下落率トップ
 2日に決算を発表。「今期経常を13%下方修正」が嫌気された。ダイセル <4202> が11月2日大引け後(15:20)に決算を発表。17年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比9.7%減の295億円に減った。併せて、通期の同利益を従来予想の635億円→555億円(前期は654億円)に12.6%下方修正し、減益率が2.9%減→15.1%減に拡大する見通しとなった。
  ⇒⇒ダイセルの詳しい業績推移表を見る

■ジャムコ <7408>  1,860円  -307 円 (-14.2%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 ジャムコ<7408>が大幅続落。2日の取引終了後、17年3月期の連結業績予想について、売上高を881億2300万円から834億円(前期比8.9%減)へ、営業利益を55億2500万円から18億円(同79.5%減)へ、純利益を33億1200万円から3億円(同94.2%減)へ大幅下方修正したことが嫌気されている。売上平均為替レートの見直しや航空機用シートの出荷時期の繰り延べ、スペアパーツ販売の減少などで売上高が減少することが要因。また、上期に工事損失引当金の計上などがあったことも響くとしている。また、業績の悪化に伴い、従来35円を予定していた期末一括配当を10円に引き下げるとあわせて発表しており、これもネガティブ材料視されているようだ。なお、前期実績の40円に対しては30円の減配となる。

■アイスタイル <3660>  662円  -107 円 (-13.9%)  本日終値  東証1部 下落率3位
 アイスタイル<3660>が急落。同社は2日取引終了後、17年6月期の第1四半期(7~9月)連結決算を発表し、売上高は37億9400万円(前年同期比21.5%増)、営業利益は3億2000万円(同35.7%減)と、3割を超える営業減益だったことが嫌気されている。美容系総合ポータルサイト「アットコスメ」のブランディング広告やBtoB課金サービスが順調に推移したことに加え、前期に子会社化したメディア・グローブが手掛けるPRサービスが売上高増加に寄与した。一方、利益面では、リアル店舗の化粧品専門店「アットコスメストア」が新規出店のペースを上げているほか、新規事業への投資がかさんで減益を余儀なくされた。なお、通期業績予想は従来見通しを据え置き、売上高186億900万円(前期比30.3%増)、営業利益14億5000万円(同17.2%減)を見込んでいる。

■富士急行 <9010>  1,018円  -97 円 (-8.7%)  本日終値  東証1部 下落率7位
 2日に決算を発表。「今期経常を一転6%減益に下方修正」が嫌気された。富士急行 <9010> が11月2日大引け後(15:00)に決算を発表。17年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比6.2%減の34.4億円に減り、従来の5.0%増益予想から一転して減益で着地。併せて、通期の同利益を従来予想の49.3億円→45.1億円(前期は47.9億円)に8.5%下方修正し、一転して6.0%減益見通しとなった。
  ⇒⇒富士急行の詳しい業績推移表を見る

●ストップ高銘柄
 オウチーノ <6084>  2,002円  +600 円 (+42.8%) ストップ高   本日終値
 朝日ラバー <5162>  760円  +100 円 (+15.2%) ストップ高   本日終値
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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