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【市況】概況からBRICsを知ろう~ブラジル株式市場は大幅反落、米大統領選挙の先行き不透明感が高まっていることが警戒

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 63326.42 -2.46%
11月1日のブラジル株式市場は大幅反落。主要指標のボベスパ指数は前日比1598.10ポイント安(-2.46%)の63326.42で取引を終えた。65291.06まで上昇した後、一時63018.57まで下落した。

米大統領選挙の先行き不透明感が高まっていることが警戒され、ブラジル株に売りが集中した。最新世論調査では、新興国経済に好影響を与えるとみられる民主党候補のヒラリー・クリントン氏の支持率が45%、共和党候補ドナルド・トランプ氏の支持率が46%だった。また、ボベスパ指数が前日2012年4月以来の高値水準で更新しており、過熱感も警戒された。ほかに、ブラジル景気の回復が遅れているとの指摘も嫌気された。

【ロシア】MICEX指数 1996.87 +0.36%
11月1日のロシア株式市場は続伸。主要指標のMICEX指数は前日比7.23ポイント高(+0.36%)の1996.87で取引を終了した。2003.14から1989.64まで下落した。

経済指標の改善が好感され、ロシア株に買いが継続した。10月のマークイット・ロシア製造業購買担当者指数(PMI)は前月の51.1から52.4まで上昇し、4年ぶりの高水準を記録。生産高や新規受注などの拡大が継続していることが主に寄与したと分析された。また、電力大手の好決算なども同セクターの支援材料。一方、指数の上値は重い。原油価格の先行き不透明感が高まっていることが足かせとなった。

【インド】SENSEX指数 27876.61 -0.19%
11月1日のインドSENSEX指数はまちまち。前日比53.60ポイント安(-0.19%)の27876.61、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同0.55ポイント高(+0.01%)の8626.25で取引を終えた。

堅調な値動きが続いた後は終盤にマイナス圏に転落した。外国人投資家(FII)の売り継続が警戒された。FIIは前営業日28日までに6日連続の売り越しとなった。また、財政赤字の拡大も格下げ期待を後退させた。4-9月の財政赤字はすでに2016年度(17年3月まで1年間)計画の83.9%まで拡大しており、16年度目標への達成期待が大幅に後退する見通しだ。なお、政府は16年度の財政赤字を同年度GDPの3.5%以下に抑える目標だ。

【中国本土】上海総合指数 3122.44(+0.71%)
1日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比21.94ポイント高(+0.71%)の3122.44ポイントと5日ぶりに反発した。

指標改善が追い風。国家統計局などが集計した今年10月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が寄り付き前に公表され、事前予想(50.3)と9月の実績(50.4)を大きく上回る51.2で着地したことが材料視された。景況判断の分かれ目となる50を3カ月連続で上回るなか、中国景気が順調に回復しているとみられている。

《CS》

 提供:フィスコ

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