【注目】今週の「妙味株」一本釣り! ─ ローツェ
ローツェ <日足> 「株探」多機能チャートより
●ローツェ <6323> 【目標株価】2600円(28日終値1898円)
「業績に対する過度の警戒感は不要」
同社は半導体ウエハーや液晶ガラス基板の搬送と自動化システムの大手。10月11日に8月中間期業績を発表し、営業利益は前年同期比2.3倍の21億4800万円と大幅増益となり、17年2月期通期も同28億3500万円から39億6600万円(前期比35.0%増)へ上方修正したが、第2四半期の受注高が33億2200万円と、大口受注を獲得した前年同期と比べて7割近く減少したことで株価は急落した。
ただ、上期の受注残高は72億600万円と高水準を維持し第1四半期時点から増加。台湾ファウンドリ向けや韓国の有機EL向けなどの受注も堅調に推移しており、業績の過度の警戒感は不要とみられる。株価は10月21日安値1707円で底を打ち上昇に転じているが、業績好調を背景にした戻りはむしろここから本格化するとみられ、まずは高値更新が期待できよう。
●サンドラッグ <9989> 【目標株価】9800円(28日終値8210円)
「好採算の医薬品と高級化粧品が牽引」
サンドラッグ <9989> は今が買い場だ。同社は、幹線道路沿いに建つ「郊外型」とコスメグッズが充実した「駅前型」の2つのタイプのドラッグストアを全国的に展開している。アジアを中心とした訪日外国人観光客による「爆買い」の熱は沈静化しているが、収益性の高い医薬品と高級化粧品が好調で、足もとの既存店売上高はそれを織り込み堅調に推移している。
また、消費者が節約志向を強めていることを背景に、ディスカウントストア事業も手掛ける同社は、グループ合計で87店舗の積極的な新規出店を計画している。さらに、医薬品などのプライベートブランド商品の開発や、物流施設の効率化などに取り組み、17年3月期営業利益は350億7200万円と最高益更新を見込んでいる。
株価は9月1日に直近安値7240円まで下げたものの、その後は順調に下値を切り上げている。時価は8000円近辺でのもみ合いを経て上放れた矢先で上値追いに期待がかかる。
株探ニュース