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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ゲンキー、三井不、任天堂

ゲンキー <日足> 「株探」多機能チャートより
■ゲンキー <2772>  5,010円  +700 円 (+16.2%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率2位
 19日、ゲンキー <2772> が決算を発表。17年6月期第1四半期(7-9月)の連結経常利益が前年同期比66.7%増の11.1億円に拡大して着地したことが買い材料視された。岐阜県を中心に中型店を12店舗出店した。消費者の節約志向の高まりを追い風に、食品を中心に低価格なPB商品の販売が好調だった。上期計画の13.3億円に対する進捗率は84.0%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■ジェイエイシ <2124>  1,299円  +89 円 (+7.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 19日、人材紹介事業を展開するジェイエイシーリクルートメント <2124> が月次売上高を発表。9月の売上高は前年同月比31.2%増と、今期に入り9ヵ月連続で前年実績を上回ったことが買い材料視された。前年同月比の伸び率は6月に7.1%まで鈍化したが、7月から再び拡大傾向に戻した。旺盛な求人需要を背景に、専門性の高い人材紹介の成約が伸びている。

■三井不動産 <8801>  2,302円  +118 円 (+5.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 三井不動産<8801>が6連騰と気を吐いているほか、三菱地所<8802>、東京建物<8804>、住友不動産<8830>など不動産株が軒並み高、業種別値上がり率で断トツに買われている。消費者のデフレマインドが再燃する一方で、商業地の地価がマイナス圏を脱し、オフィス空室率も改善傾向を続けるなど外部環境の風向きがプラスに変わっていることが大きい。市場では「業種としては出遅れ感が強く、きっかけがあればリターンリバーサルの買いを呼び込みやすい。この時期、国内機関投資家は動きづらく、買い主体としては海外ファンド系資金などの買い思惑が出ている」(国内準大手証券ストラテジスト)と指摘されている。

■フリークアウト <6094>  3,485円  +145 円 (+4.3%)  11:30現在
 フリークアウト<6094>が急反発。同社は19日、日本交通グループのJapan Taxiとフリークアウトとの合弁会社「IRIS」が、新世代デジタルサイネージ「Tokyo Prime」端末を、年内をメドに日本交通グループの都内タクシー全車両約3500台に増設すると発表した。増設にあわせ「Tokyo Prime」広告配信サービスに、乗客の性別や走行エリア、時間帯・曜日に基づくターゲティング配信機能を新たに搭載。これにより「Tokyo Prime」を利用する広告主は、ターゲット層のみを対象に効果的なタイミングで動画広告を配信することが可能になる。

■任天堂 <7974>  27,170円  +1,090 円 (+4.2%)  11:30現在
 任天堂<7974>が反発、同社はきょう23時から全く新しいコンセプトのゲーム機「NX(開発コード名)」の映像をホームページで公開することを発表した。3分程度の短い映像としているが、これにより新型ゲーム機への期待が高まりそうだ。

■ディップ <2379>  2,730円  +71 円 (+2.7%)  11:30現在
 ディップ<2379>が続伸。人手不足を背景にアルバイトやパートなどの時給が上昇傾向にあり、民間調査で9月の全国平均時給が初の1000円大台を超えたことが伝わっている。アルバイト募集の「バイトル」や「はたらこねっと」などを展開するディップは収益環境にフォローの風が吹いており、改めて物色資金の流入を誘っている。

■高島屋 <8233>  838円  +19 円 (+2.3%)  11:30現在
 高島屋<8233>は堅調、三越伊勢丹ホールディングス<3099>も底堅い動き。観光庁が19日発表した7~9月期の訪日外国人消費動向調査によると、訪日客による旅行消費総額は前年同期比2.9%減の9717億円だった。前年同期に比べて減少するのは2011年10~12月期以来のことで、インバウンド特需の剥落が鮮明となった。高額商品を扱う百貨店株への逆風が浮き彫りとなった。ただ、円高の進行や中国の関税引き上げの影響が反映されたもので、株価面では事前に織り込みが進んでいた。高島屋、三越伊勢丹などいずれも大幅に売り長の状態にあり、買い戻しを誘発している。

■LIXILグループ <5938>  2,393円  +54 円 (+2.3%)  11:30現在
 19日、LIXILグループ <5938> が17年3月期の連結税引き前損益を従来予想の510億円の黒字→670億円の黒字(前期は70.8億円の赤字)に31.4%上方修正したことが買い材料視された。海外で水回り製品の販売が想定以上に好調なうえ、コスト削減や販管費の抑制が利益を押し上げる。円高による為替差益の発生なども上振れに貢献する。

■パルコ <8251>  964円  +18 円 (+1.9%)  11:30現在
 パルコ<8251>が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が19日付でレーティング「ニュートラル」継続ながら目標株価を890円から930円へ引き上げた。旗艦店の1つである渋谷パルコが建て替えに伴って閉店しており、トップラインは18年2月期上期までが踊り場。その一方で中期的な売場面積の拡大はスケジュール通りに進捗しており、18年2月期下期以降は成長ステージに戻る可能性が高いと指摘している。

■千代田化工建設 <6366>  923円  +17 円 (+1.9%)  11:30現在
   千代田化工建設<6366>や日揮<1963>などプラント株が高い。19日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)価格が一時1バレル51.93ドルと1年3カ月ぶりの水準に上昇した。原油価格の上昇は中東を含む産油国経済を上向かせ、結果としてプラント需要の増加につながる。また、米国の石油関連のプラント大手、ハリバートンが19日の決算発表で業績の好転を発表した。これを受け、ハリバートンの株価が急伸したことも、日本のプラント株への追い風に働いた様子だ。

■高松グループ <1762>  2,445円  +39 円 (+1.6%)  11:30現在
 19日、高松コンストラクショングループ <1762> が17年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の45億円→59億円に31.1%上方修正。増益率が10.2%増→44.5%増に拡大し、12期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。売上は計画を下回ったものの、選別受注の徹底や業務効率化などで工事採算が改善したことが寄与。

■ソフトバンクグループ <9984>  6,637円  +79 円 (+1.2%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>が3日ぶりに反発。サウジアラビアとの10兆円規模の投資ファンドの設立などが期待材料視されているが、市場では米スプリントの業績改善観測も膨らんでいる。スプリントが18日発表した第2四半期(7~9月)の暫定決算は営業利益が6億2200万ドルとなった模様であり、三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、同証券予想(3億9900万ドル)を上回ったとして、「ポジティブ」と評価している。スプリントの決算の正式発表は25日に予定されており、その詳細な内容などが注目されている。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,020.5円  +10.5 円 (+1.0%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>、日本海洋掘削<1606>など資源開発関連株が買われたほか、原油市況動向とリンクするETNでボラティリティの高さが特徴のNEXT NOTES 日経・TOCOM 原油ダブル・ブルETN<2038>が続伸するなど、原油関連銘柄に物色資金が向かっている。ここ原油市況が上昇傾向を強めている。中国の原油生産の落ち込みや、OPEC減産に対する思惑に加え、前日に米エネルギー省が発表した週間石油在庫統計で、原油在庫が市場予測に反して大幅減少したことが原油価格を押し上げる格好となり、北米指標であるWTI原油先物価格は前日に終値ベースで1ドル31セント高の1バレル=51ドル60セントと1年3カ月ぶりの高値に買われた。これを受けて米国株市場ではシェブロンやエクソンモービルなどエネルギー関連株が買われ全体相場を牽引している。この流れが東京市場にも波及、原油価格上昇がポジティブ材料となるセクターに買いが先行している。

●ストップ高銘柄
 エヌジェイ <9421>  2,694円  +500 円 (+22.8%) ストップ高   11:30現在
 Jストリーム <4308>  460円  +80 円 (+21.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 メディア工房 <3815>  508円  +80 円 (+18.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 安永 <7271>  546円  +80 円 (+17.2%) ストップ高   11:30現在
 システム ディ <3804>  719円  +99 円 (+16.0%) 一時ストップ高   11:30現在
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 サハダイヤモンド <9898>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   11:30現在
 以上、1銘柄

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