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【特集】マーケットE Research Memo(10):今後2年間は成長拡大のための投資に注力

マーケットE <日足> 「株探」多機能チャートより

■株主還元

マーケットエンタープライズ<3135>は、株主に対する利益還元は重要な経営課題であると認識しているが、これまでのところは無配となっている。2017年6月期について同社は、売上高は順調に拡大する予想ながら、成長投資案件を多く抱え、今後2年間は投資に注力する方針であるため、利益予想は低く抑えられる予想を掲げている。こうした状況を踏まえ、2017年6月期も配当を見送る予想を公表している。

弊社では、当面は配当よりも積極的な事業展開に資金を投資することが、結果的には株主リターンの最大化につながるという従来の考え方に変更はない。前述のように、同社は2016年6月期において将来の成長につながる大きなプロジェクトに着手した。2017年6月期から2018年6月期はそれを現実の収益拡大につなげるための投資期間であり、資金は配当よりもそうした投資に振り向けることが優先されるべきと考えている。同社は中期業績目標として、2020年6月期において売上高100億円、営業利益10億円という目標を掲げている。この目標値が1つの区切りになってくると考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HN》

 提供:フィスコ

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