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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):日本オラクル、トヨタ、三菱UFJ

日本オラクル <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本オラクル <4716>  5,730円  -200 円 (-3.4%)  本日終値
 日本オラクル<4716>が3日続落。21日の取引終了後に発表した第1四半期(6~8月)単独決算は、売上高385億9100万円(前年同期比2.7%増)、営業利益112億9400万円(同1.4%増)、純利益は77億9500万円(同4.2%増)と増収増益に終わったものの、市場予想の営業利益118億円を下回ったことが嫌気されているようだ。収益性の高いソフトウエア向け保守サービスは堅調に推移したものの、新規ライセンスが落ち込んだ。なお、17年5月期通期業績予想は、従来予想を据え置き、売上高で1.0~4.0%増の増収を見込んでいるという。

■トヨタ自動車 <7203>  5,950円  -194 円 (-3.2%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>、マツダ<7261>など自動車株が安い。21日の日銀金融政策決定会合を経て同日に一時1ドル=102円70銭台まで円安が進行する場面があったが、その後はドル売り・円買いが優勢となり、米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利上げが見送られると22日のアジア市場では一時100円10銭前後まで円高が進行した。この日は100円70銭前後で推移しているが、市場には一段の円高観測も根強く、輸出比率が高い自動車株は売り優勢となっている。

■日本空港ビルデング <9706>  3,950円  -105 円 (-2.6%)  本日終値
 日本空港ビルデング <9706>は小幅反落。日証金が21日、日空ビル株について23日約定分から、制度信用取引の新規売りおよび買いの現引きに伴う貸借取引の申し込み停止措置を実施すると発表した。ただし、弁済繰り延べ期限の来た買いの現引きは除く。貸借取引の規制強化に伴って、売買の自由度が制限されるとの見方から売りが優勢となっている。

■大氣社 <1979>  2,474円  -42 円 (-1.7%)  本日終値
 大気社<1979>が反落。野村証券が21日付で投資判断「バイ」を継続しつつ、目標株価を3255円から3040円へ引き下げたことが弱材料視されているようだ。同証券では、4~6月期の連結受注は前年同期比28%減となったことについて、海外での産業空調の受注減と塗装システム事業での受注減の悪影響が大きかったと指摘。この海外産業空調の受注減を織り込み、17年3月期の営業利益予想を120億円から115億円(会社予想111億円)へ、18年3月期を同130億円から125億円へ引き下げており、これが目標株価引き下げの要因としている。

■三菱UFJ <8306>  544.8円  -8.5 円 (-1.5%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>といったメガバンクは反落。21日の日銀金融政策決定会合ではマイナス金利の深掘りが見送られたほか、日銀のETF買い入れ方法を従来の日経平均への偏重を改めてTOPIX型の比重を高めると発表した。これを受けTOPIXへのウエートが高い銀行株へ見直し買いが流入した。ただ、この日はいったん利益確定の動きが出ている様子だ。日銀は「量」から「金利」へと新たな金融緩和の枠組みを導入し10年債の利回りを0%程度に誘導することなどを決定した。しかし、日銀の意図通りに金利を誘導できるか、どうかには不透明部分もあり、市場には様子見の動きも出ているようだ。

■アマダホールディングス <6113>  1,077円  -13 円 (-1.2%)  本日終値
 アマダホールディングス<6113>は軟調。21日付で岡三証券がレーティングを「強気」から「中立」へ、目標株価を1300円から1100円へ引き下げた。製造業の効率化ニーズは世界的に底堅いとみられることから、ソリューション提案を得意とする同社に有利な事業環境は続くと考えるが、円高が逆風となって利益面では当面足踏みを余儀なくされると指摘。17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の390億円(前期425億2600万円)に対して従来予想の380億円から330億円へ、18年3月期を410億円から325億円へ引き下げている。

■新日鐵住金 <5401>  2,024円  -6 円 (-0.3%)  本日終値
 新日鉄住金<5401>は小幅安で推移。中国の国有鉄鋼大手である宝鋼集団(上海市)と武漢鋼鉄集団(湖北省)は22日、経営統合すると発表。新会社「中国宝武鋼鉄集団」は世界2位の鉄鋼メーカーとなる見込みだ。中国鉄鋼大手2社が統合することは、新日鉄住金など日本の鉄鋼メーカーの競合相手となり中長期的には警戒要因だが、短期的には中国での設備削減による鉄鋼の需給改善が期待できるだけにプラス要因に働くとの見方もある。

■シンバイオ製薬 <4582>  328円  +80 円 (+32.3%) ストップ高   本日終値
 シンバイオ製薬<4582>が急騰。米調査会社トムソン・ロイターは21日、ノーベル賞候補者24人を発表した。そのなかには、熊本大学名誉教授で崇城大学DDS研究所・特任教授の前田浩氏が、がんに薬剤を集める「EPR効果」を見つけたことが評価され化学賞の候補として挙げられている。同氏はシンバイオ製薬のシニアアドバイザーとなっていることから、ノーベル賞候補関連株として買い人気を集めている様子だ。

■タナベ経営 <9644>  1,330円  +186 円 (+16.3%)  本日終値
 21日、東証がタナベ経営 <9644> [東証2]を28日付で市場1部に指定替えすると発表したことが買い材料。TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

●ストップ高銘柄
 リファインバース <6531>  3,360円  +502 円 (+17.6%) ストップ高   本日終値
 環境管理センター <4657>  542円  +80 円 (+17.3%) ストップ高   本日終値
 アキュセラ・インク <4589>  1,125円  +150 円 (+15.4%) ストップ高   本日終値
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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