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【市況】概況からBRICsを知ろう~ロシア株式市場は3日続落、世界株安の連鎖を受けロシア株にも売り圧力が強まった

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 57999.73 -3.71%
12日のブラジル株式市場は反発。主要指標のボベスパ指数は前日比586.38ポイント高(+1.01%)の58586.11で取引を終えた。58595.09まで上昇した後、一時57511.17まで下落した。

前日の大幅反落を受けた反動から買い戻しが優勢となったほか、通貨レアル高がブラジル株の買いを誘った。「予防的な利上げは必要ない」とのブレイナードFRB理事の発言が早期の米利上げ懸念を後退させたもようだ。また、経済指標のやや回復も好感された。7月の小売売上高は前年同月比で-4.9%となり、前月の-5.3%を上回った。ほかに、ブラジル石油公社(PETR3)の上昇も指数をサポート。新経営陣に対する期待が買い材料となったもようだ。

【ロシア】MICEX指数 2019.90 -0.41%
12日のロシア株式市場は3日続落。主要指標のMICEX指数は前日比8.35ポイント安(-0.41%)の2019.90で取引を終了した。2028.25から2004.43まで下落した。

世界株安の連鎖を受け、ロシア株にも売り圧力が強まった。また、米利上げ懸念が再び高まったこともロシアなど新興国からの資金流出懸念を強めた。国内では、ロシア景気が回復しても低成長を継続するとの見通しが嫌気された。国内の格付け会社ACRAは最新リポートで、原油価格が回復しても向こう5年のロシア経済の成長率が1-1.5%にとどまるとの見方を示した。

【インド】SENSEX指数 28353.54 -1.54%
12日のインドSENSEX指数は続落。前日比443.71ポイント安(-1.54%)の28353.54、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同151.10ポイント安(-1.70%)の8715.60で取引を終えた。

売りが先行した後は下げ幅を拡大させ、その後も安値圏でもみ合った。海外株の連鎖安が警戒され、リスク回避の姿勢が強まった。また、原油など商品価格の下落も資源セクターの圧迫材料。ほかに、米利上げ懸念が再びくすぶっていることを受け、インドなど新興国からの資金流出懸念が再び高まった。

【中国本土】上海総合指数 3021.98 -1.85%
週明け12日の上海総合指数は大幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比56.88ポイント安(-1.85%)の3021.98ポイントと続落した。約1カ月ぶりの安値水準に落ち込む。

投資家のセンチメントが冷え込む。本土の投資資金が香港株に流れている??との見方が引き続き嫌気された。証券規制を強化する動きもマイナス。証券当局は9日、「上場企業の重大資産再編管理弁法」を公布したと発表した。投機的取引などを抑制する狙いがある。

《CS》

 提供:フィスコ

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