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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~日経平均反発も中小型株優位の展開、VR/ARや自動運転

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

13日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:日経平均反発も中小型株優位の展開、VR/ARや自動運転に関心
■外資系証券の注文動向:差し引き270万株の買い越し
■前場の注目材料:首相、「農業改革を予断なく進める」



■日経平均反発も中小型株優位の展開、VR/ARや自動運転に関心


13日の日本株市場は米株高の流れを受けて、買い先行の展開になろう。12日の米国市場は、売り先行で始まったものの、ブレイナードFRB理事がインフレ目標の達成を重視し、追加利上げに慎重な姿勢を示したことで利上げ観測が後退。これが好材料視される格好から、堅調推移となった。この流れを受けて、日経平均は前日の大幅下落に対するリバウンドをみせよう。

日経平均は前日の下落で25日線を割り込んだが、このところの調整局面においては、25日線割れも早い段階で切り返しを見せており、押し目買いが意識されるところ。ボリンジャーバンドでは-1σまで下げてきたため、調整一巡感が意識されやすいところである。

もっとも米利上げ観測に振らされやすい需給状況であり、買い一巡後は25日線レベルでの攻防といった流れとなり、次第にこう着感が強まりやすい。プラス推移となるなかで日銀のETF買入れは期待しづらく、戻りの鈍さが意識されるようだと、短期筋の売り仕掛けが警戒されてきそうだ。

物色の流れとしては、中小型株優位の展開とみておきたい。ゲームショウのほかソニーのプレイステーションカンファレンス(国内販売戦略発表)を控え、VR/AR関連のほか、自動運転車に関連した材料等もあり、テーマ株の循環が続きそうである。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)



■外資系証券の注文動向:差し引き270万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り800万株、買い1070万株、差し引き270万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。


9月06日(火):60万株の買い越し
9月07日(水):60万株の売り越し
9月08日(木):50万株の買い越し
9月09日(金):820万株の売り越し
9月12日(月):100万株の売り越し



■前場の注目材料

・NYダウは上昇(18325.07、+239.62)
・NY原油は上昇(46.29、+0.41)
・首相、「農業改革を予断なく進める」
・北朝鮮、追加実験の準備整う
・超長期金利、日米欧で上昇
・経産省、自動運転5台に1台へ2030年目標
・ソニーのプレイステーションカンファレンス(国内販売戦略発表)



☆前場のイベントスケジュール


<国内>
・08:50 7-9月法人企業景気予測調査
・08:50 7月日銀マネタリーサーベイ


<海外>
・11:00 中・8月鉱工業生産(前年比予想:+6.2%、7月:+6.0%)
・11:00 中・8月小売売上高(前年比予想:+10.2%、7月:+10.2%)

《WA》

 提供:フィスコ

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