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【通貨】今日の為替市場ポイント:リスク回避の円買い一巡でドル下げ渋りも

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

7日のドル・円相場は、東京市場では102円13銭から101円21銭まで下落。欧米市場でドルは一時101円86銭まで反発し、101円74銭で取引を終えた。

本日8日のドル・円は、主に101円台後半で推移か。米9月利上げの可能性はほぼなくなったとの見方が広がっているが、リスク回避的なドル売り・円買いは一巡しつつある。新たなドル売り材料が提供されない場合、ドルは101円台前半で下げ渋る見込み。

8日発表される今年4-6月期の実質国内総生産(GDP)二次速報値は前期比年率+0.2%程度と予想されており、成長率は速報値とほぼ変わらない結果となる見込み。民間企業設備投資は速報値-0.4%と同じ数値になると予想されているが、下方修正された場合、成長率も下方修正される可能性があるとみられている。

4-6月期二次速報値が下方修正された場合、日本銀行による早期追加緩和観測が再び広がる可能性がある。日銀は9月20-21日の金融政策決定会合で、金融緩和策について総括的な検証を行うが、緩和策縮小の結論は出て来ないとみられている。市場は金融政策だけで2%の物価目標を達成することは困難との見方に傾いているようだが、日銀が量的緩和策の効能を評価してマネタリーベースの拡大を打ち出した場合、リスク選好的な円売りが広がる可能性は残されている。

《WA》

 提供:フィスコ

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