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【市況】<週末コメント> ─ 来週の相場展望 ─ 2016年9月2日

 今週の日経平均終値は16925円68銭、前週末比564円97銭高でした。

 日経平均は3週ぶりに反発し直前2週間の下げをピタリと埋めてまいりました。これで7月、8月の高値(ともに1万6900円台)に並び、3度目の正直とばかりに上抜けの態勢を整えています。6月の安値以降は一貫して下値を切り上げてきており、趨勢的には1万6900円台の上値抵抗ラインを上方へブレイクしても不思議ではない形。チャートのフォーメーションで言えば上昇フラッグ型に相当します。一方、カベを超える時には何かしらの材料(きっかけ)も必要で、今の日本株では円安進行が一番の買い材料といえるでしょう。円安を進行させるには米国の利上げが必須条件。それには今晩の雇用統計が強くなければなりません。目安とされる雇用増は18万人前後。20万人を超えるようなら強いと判断され、早期利上げ観測から来週の円安・株高を後押しするでしょう。逆に目安を大きく下回るようだと円高・株安に戻ってしまいます。もっとも、日経平均は下げても日銀のETF買いで1万6500円はキープするでしょうが。さて、チャートの形がきれいに整ってきたところでの雇用統計発表。お膳立てができているだけに期待したいところがあります。(ストック・データバンク 編集部)

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