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【市況】概況からBRICsを知ろう~中国本土マーケットは値下がり、商い低調が続く中、市場の先行きを不安視

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 58236.27 +0.58%
1日のブラジル株式市場は3日ぶりに反発。主要指標のボベスパ指数は前日比335.16ポイント高(+0.58%)の58236.27で取引を終えた。58416.80まで上昇した後、一時57637.80まで下落した。

米経済指標の悪化を受け、同国の利上げ時期が予想されていたほど早期には実施されないとの観測が支援材料。国内では、ルセフ大統領の失職が改めて好感された。テメル大統領代行による構造改革などへの期待が引き続きブラジル株の物色手がかり。一方、指数の上値は重い。原油安が警戒されたほか、翌日に米雇用統計の発表を控え、慎重ムードが強い。

【ロシア】MICEX指数 1976.91 +0.27%
1日のロシア株式市場は4日ぶりに反発。主要指標のMICEX指数は前日比5.32ポイント高(+0.27%)の1976.91で取引を終了した。1982.26から1969.48まで下落した。

景気の底打ち見通しが好感された。国際通貨基金(IMF)は最新リポートで、コスト削減の実施や原油相場の回復を受け、ロシア経済が底打ちしたとの見方を示した。2016年の成長見通しを0.3%引き上げ、1.2%とした。また、経済指標の回復も支援材料。8月のマークイット・ロシア製造業購買担当者指数(PMI)は50.8となり、市場予想の50.1と前月の49.5を上回った。一方、指数の上値は重い。原油価格の下落が嫌気され、資源セクターに売り圧力が高まった。

【インド】SENSEX指数 28423.48 -0.10%
1日のインドSENSEX指数は4日ぶりに反落。前日比28.69ポイント安(-0.10%)の28423.48、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同11.55ポイント安(-0.13%)の8774.65で取引を終えた。

終始前日の終値近辺でもみ合った。弱い経済指標が足かせに。統計局はきのう31日の取引終了後、今年4-6月期の国内総生産(GDP)成長率(前年同期比)が7.1%となり、前期の7.9%を下回ったと発表した。これは市場予想7.6%以上に減速したほか、5四半期ぶりの低水準となった。民間投資の縮小に加え、農業や鉱業、建設セクターなどの伸び鈍化が成長率に響いたと説明された。また、7月の主要8産業の生産高増加率も前月の5.2%から3.2%に鈍化したと報告された。

【中国本土】上海総合指数 3063.31 -0.72%
1日の中国本土マーケットは値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比22.19ポイント(0.72%)安の3063.31ポイントと3日ぶりに反落した。

商い低調が続く中、市場の先行きを不安視。上海A株市場の売買代金は8月23日、約2週ぶりに2000億人民元を割り込んで以降、足元で1700億人民元程度と低水準で推移している(1日概算も1770億人民元)。中国PMIが改善したことに関しては、「追加の金融緩和に対する期待が後退した」と受け止められている。寄り付き前に公表された8月の中国製造業PMIは50.4に上向き、事前予想(49.8)から大幅に上振れた。

《CS》

 提供:フィスコ

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