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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~こう着相場も雇用統計後のアク抜けを意識したトレンド

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

2日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:こう着相場も雇用統計後のアク抜けを意識したトレンド
■外資系証券の注文動向:差し引き350万株の売り越し
■前場の注目材料:アップル、部品値下げを要請



■こう着相場も雇用統計後のアク抜けを意識したトレンド

2日の日本株市場は引き続きこう着感の強い相場展開になりそうだ。1日のNY市場は8月ISM製造業景況指数が節目となる50を下回ったことが嫌気される場面もみられたが、明日の雇用統計を前に買い戻し等も入り、小幅に反発となっていた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比15円高の16955円となり、この流れから前日終値水準からのスタートとなろう。

雇用統計の結果待ちといった流れのなか、よりこう着感の強い相場展開になりそうだが、相対的に出遅れている銘柄やセクターへの買戻しが続くなか、雇用統計前のポジション調整的な売りは出難いだろう。反対に底堅さが意識されやすいと考えられ、雇用統計後のアク抜けを意識したトレンドが期待される。

全般こう着のなか、週末要因もあってテーマ株などの材料株に短期筋の資金が向かいやすい。ソフトバンクのパートナーシップ契約を手掛かりとした「ポケモンGO」でのAR・VRのほか、「IFA 2016」開幕によるIoT関連、来週のアップルイベントを意識した、アップルや電子マネーなどの関連銘柄に注目。その他、9月半ばのゲームショウを手掛かりとしたSNSゲーム株等にも値幅取り狙いの資金が向かいやすい。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)



■外資系証券の注文動向:差し引き350万株の売り越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1050万株、買い700万株、差し引き350万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。


8月26日(金):640万株の売り越し
8月29日(月):650万株の買い越し
8月30日(火):270万株の買い越し
8月31日(水):210万株の買い越し
9月01日(木):500万株の買い越し



■前場の注目材料

・NYダウは上昇(18419.30、+18.42)
・NY原油は下落(43.16、-1.54)
・アップル、部品値下げを要請
・スペースXのロケット爆発
・8月新車販売4カ月ぶり増
・コマツ<6301>、3D測量、地場企業と提携
・ファーストリテ<9983>、シンガポールに東南アジア発のグローバル旗艦店
・マクドナルド<2702>、400円ランチ
・東芝<6502>、欧州でのテレビブランド供与先を切り替え
・パナソニック<6752>、異なる温度の風を吹き分ける、世界初のルームエアコン


☆前場のイベントスケジュール


<国内>
・08:50 8月マネタリーベース(7月:前年比+24.7%)


<海外>
・特になし

《WA》

 提供:フィスコ

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