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【市況】概況からBRICsを知ろう~上海総合指数は値上がり、「供給サイド改革」の進展期待が追い風

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 57661.14 +0.12%
8日のブラジル株式市場は4日ぶりに反落。主要指標のボベスパ指数は前日比25.71ポイント安(-0.04%)の57635.43で取引を終えた。57917.06まで上昇した後、一時57504.17まで下落した。

テメル大統領代行が違法献金に関わっていたとの疑惑が浮上していることが警戒され、通貨レアル、ブラジル株がともに下落した。また、ボベスパ指数は8週連続で上昇し、2009年以来最長の上昇期間を記録していたため、足元での高値警戒感から利益確定売り圧力も強い。

【ロシア】MICEX指数 1956.99 +0.65%
8日のロシア株式市場は反発。主要指標のMICEX指数は、前日比12.68ポイント高(+0.65%)の1956.99で取引を終了した。1956.99から1944.31まで下落した。

原油価格の上昇を受け、資源銘柄に買い戻しが広がった。石油輸出国機構(OPEC)の加盟国が生産量凍結に前向きだとの観測が支援材料となったもようだ。また、英国の利下げなども引き続きリスク資産に資金を向かわせた。ほかに、企業の堅調な四半期業績も支援材料。小売大手マグニト(MGNT)が2%以上上昇し、指数をサポートした。一方、指数の上値は重い。通貨ルーブルの上昇を受け、輸出銘柄に売り圧力が強まった。

【インド】SENSEX指数 28182.57 +0.37%
8日のインドSENSEX指数は3日続伸。前日比104.22ポイント高(+0.37%)の28182.57、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同28.20ポイント高(+0.32%)の8711.35で取引を終えた。

買いが先行した後は上げ幅を拡大させ、その後も高値圏でもみ合った。前日の欧米市場の上昇に加え、本日のアジア市場が堅調な値動きを示していることを受け、インド市場もその流れで買いが先行した。国内では、利下げ期待が高まっていることが支援材料。翌9日のインド準備銀行(中央銀行)理事会では、利下げが決定されるとの観測が高まっている。

【中国本土】上海総合指数 3004.28 +0.93%
週明け8日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比27.58ポイント高(+0.93%)の3004.28ポイントと反発した。約2週ぶりに節目の3000ポイント台を回復している。

「供給サイド改革」の進展期待が追い風。過剰生産問題を抱える関連銘柄に買いが入り、全体の相場を押し上げた。政府系メディアの人民日報が7日、中国は「強い経済刺激策」を打ち出すことはないとの評論記事を掲載したことなどを嫌気して序盤は売られたものの、買いが徐々に優勢となっている。取引時間中に公表された7月の貿易統計で、輸出の改善傾向が確認されたこともプラス材料だ。

《CS》

 提供:フィスコ

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