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【市況】伊藤智洋が読む「日経平均株価・短期シナリオ」 (8月5日記)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

 日経平均株価は、昨日、足型で下ヒゲの長い線をつけたことで、1万6000円以下での下値堅さを示しました。

 午前中に3日の安値以下へ大きく下げる展開になり、完全に弱気としか見られない状況を演出してからの下値堅い動きです(だからなんだということはないのですが、チャートの示す強さ、弱さなど、その程度にしかあてにならないということです)。

 昨日、節目となる明確な場所を示したことで、今後の動き方は2通りに絞られました。昨日の安値1万5921円が押し目底になって、1万7000円以上の上げ場面へ入るか、1万5921円を割れて、8月中旬、下旬頃まで下値を試す流れを継続する展開になるかのどちらかです。

 前者の場合、本日が大陽線をつける展開になるか、本日以降、1~3営業日、1万6000~1万6200円程度の範囲でもみ合いとなって、下値堅さを再認識してから上昇するパターンのどちらかが考えられます。

 後者なら、本日中に昨日の安値付近へ下げるか、前述したもみ合いの後、一気に下げ幅を拡大するかのどちらかが考えられます。

 チャートのパターンなどあてになりませんが、普通に考えると、強気有利な状態だと言えます。


情報提供:パワートレンド=伊藤智洋のPower Trend

【伊藤智洋 プロフィール】
1996年に投資情報サービス設立。メールマガジン、株価、商品、為替の市況をネット上で配信中。最新刊「株の値動きは4回のうち3回当てられる」(KADOKAWA)など著書多数。

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