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【市況】明日の株式相場見通し=米雇用統計を前に手控え、日銀のETF買い入れに関心

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(5日)の東京株式市場は、米7月の雇用統計発表を目前にして、買い手控え姿勢が強まりそうだ。4日の東京株式市場は、朝方から売り優勢で前場には、日経平均株価が一時約3週間ぶりに1万6000円の大台を割り込む場面もあった。ただ、後場に入って市場に「日銀が指数連動型の上場投資信託(ETF)を従来の2倍程度の金額買い入れたもよう」との思惑が浮上したことから、後場は上昇加速となった。

 市場関係者からは「7月29日の日銀の金融政策決定会合で、ETFの買い入れ額を従来の年間3兆3000億円から同6兆円に倍増させることを決定したことで、1日当たりの買い入れ額を増加させるのではとの見方があっただけに、ETF買い入れ増額観測に敏感に反応したようだ」との見方が出ていた。

 4日前場の東京株式市場は、上下に大きく振られる展開となったものの、後場に入ると買い意欲が高まり、日経平均株価はプラス圏に浮上し、大引けに掛けて上昇加速。日経平均株価終値は、前日比171円78銭高の1万6254円89銭と3日ぶり反発した。

 日程面では、6月の景気動向指数、6月の毎月勤労統計速報値、東京23区などのタクシー初乗り運賃を引き下げる実証実験を開始に注目。海外では、米7月の雇用統計、米6月の貿易統計が焦点になる。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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