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【特集】千葉銀 Research Memo(9):フィンテックを活用した金融サービスへの対応を新たに追加

千葉銀 <日足> 「株探」多機能チャートより

■今後の方向性

千葉銀行<8331>は、中期経営計画「ベストバンク2020~価値創造の3年」において2020年に目指す姿も設定しており、引き続き、「新たな企業価値の創造」、「人材育成の一層の充実」、「持続可能な経営態勢の構築」の3つの課題への取組みをさらに時代のニーズに合った形に進化させることにより持続的な成長を実現する方向性を示している。特に、「新たな企業価値の創造」については、「地方創生」の実現に向けて、事業性評価に基づく融資や本業支援等に取り組むことや、「フィンテック」と呼ばれるITを活用した金融サービスへの対応を新たに追加している。

2020年に目指す姿として、「親会社株主に帰属する当期純利益650億円」、「貸出金残高10兆円程度」、「預金残高12兆円程度」、「グループ預かり資産残高3兆円程度」、「連結ROE7%台」、「連結普通株式等Tier1比率13%台」を掲げている。

弊社では、マイナス金利政策など外部環境の影響には注意する必要があるものの、地域経済の成長性や市場の大きな東京への展開力、人材採用の面などで恵まれた地の利を生かせる同行には大きなアドバンテージがあると考えている。特に、武蔵野銀行との提携は5年間累計、両行合計で100億円の効果があると発表しているが、これまでの提携戦略の進展と具体的な成果が注目される。さらには、今後も地域金融機関の再編が予想される中で、いかに同行が主導的な立場から自らの成長機会として取り込んでいけるかが大きなカギを握るものとみている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)

《HN》

 提供:フィスコ

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