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【市況】概況からBRICsを知ろう~ロシア株式市場は反発、資源銘柄を中心に買い戻しが広がる

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 56641.49 -0.11%
21日のブラジル株式市場は11日ぶりに小反発。主要指標のボベスパ指数は前日比63.44ポイント安(-0.11%)の56641.49で取引を終えた。56906.27まで上昇した後、一時26232.51まで下落した。

テメル暫定政権による構造改革の実施に対する期待が高まっているほか、景気回復期待から資源銘柄に買いが継続した。一方、指数の上値は重い。原油価格の下落が足かせとなったほか、最近の上昇で足元では高値警戒感が強まり、売り圧力がやや強まった。また、足元での弱い経済指標も警戒材料となった。

【ロシア】MICEX指数 1927.70 +0.66%
21日のロシア株式市場は5日ぶりに反発。主要指標のMICEX指数は、前日比12.61ポイント高(+0.66%)の1927.70で取引を終了した。1930.79から1911.87まで下落した。

連日の下落で値ごろ感が強まり、資源銘柄を中心に買い戻しが広がった。また、海外株高なども支援材料。一方、指数の上値は重い。原油価格の下落が足かせとなった。夏の最盛期としては米ガソリン在庫が少なくとも10年ぶりの高水準にあるとの報告が嫌気された。また、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が予想通り当面は追加緩和を行わない可能性を示唆したも圧迫材料となった。

【インド】SENSEX指数 27710.52 +0.74%
21日のインドSENSEX指数は3日ぶりに反落。前日比205.37ポイント安(-0.74%)の27710.52、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同0.65%(55.75ポイント)安の8510.10で取引を終えた。

小幅高で寄り付いた後は売りに押され、その後は下げ幅をじりじりと拡大させた。最近の上昇で足元では高値警戒感が強まり、銀行銘柄を中心に利益売り圧力が強まった。また、多くの上場企業の4-6月期決算が予想以上に悪化したことも指数の足かせに。ほかに、政府が新聞業界への外資出資上限の引き上げ案を反対しているとの報道が関連銘柄の圧迫材料となった。

【中国本土】上海総合指数 3039.01 +0.37%
21日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比11.11ポイント高(+0.37%)の3039.01ポイントと4日ぶりに反発。

マーケットの先行き不安がやや和らぐ。新規の買い材料には乏しかったものの、信用取引残高が足元で回復傾向にあると伝わったため、相場の先高が連想された。人民元安の進行不安も和らぐ。中国人民銀行(中央銀行)は21日、人民元レートの対米ドル基準値を連日で元高方向に設定した。当局は行き過ぎた元安を望んでいない??とする見方が市場関係者の間で広がっている。

《NH》

 提供:フィスコ

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