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【経済】中国人は33歳から老後準備開始、一世代前より14年早く


HSBCがこのほど発表したリポートで、中国人の老後準備の開始時期が明らかになった。中国の現役世代は33歳から退職後の経済的な準備を開始し、一世代前に比べて14年早いという。北京晨報などが伝えた。
リポートによると、一世代前は46歳から老後の経済的な準備を開始し、55歳で退職。平均準備期間は9年だ。老後資金の内訳は、「社会年金」が回答者の64%を占め最多。これに「貯蓄」(38%)、「配偶者の収入」(35%)、「株式投資」(17%)と続いた。
一方、現役世代は33歳から老後の経済的な準備を開始し、56歳まで働き続けることを想定。平均準備期間は23年で、一世代前より14年も長い。老後資金については、「社会年金」が54%と過半数を超えたものの、「生命保険」(31%)、「企業年金」(31%)、「老後も仕事を継続」(28%)と多様化している。
同時に、現役世代の3割弱が老後準備を始めていないことも分かった。また、準備を始めた人のうち4割弱は中断、もしくは継続が困難な状況に直面している。子供や両親などを扶養し、経済的に厳しいことが背景という。
諸外国に比べ、23年という中国の準備期間は短い。諸外国の現役世代の平均準備期間は30年で、米国、フランスは35年。英国、オーストラリアは37年とさらに長い。なお、諸外国の一世代前の平均準備期間は23年で、現役世代は7年早くなっている。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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