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【特集】宮崎太陽銀行 林田洋二代表取締役頭取インタビュー <福証単場会銘柄に注目!>

林田洋二氏(宮崎太陽銀行 代表取締役頭取)

―堅実経営をベースに地元経済の活性化に貢献!―

 国内株式市場が上昇波動に乗り切れない中、地方証券取引所の上場銘柄には、全国的な知名度こそ高くないもののキラリと光る注目したい優良な企業が存在する。今回、福岡証券取引所に単独上場している福岡単独上場会社の会(通称:単場会)http://fse.irnavi.minkabu.jp/の企業トップが、自らの言葉でユニークなビジネスモデルや成長ストーリーを語ってくれた。いまだ、熊本震災の記憶は生々しいが、福証単場会の銘柄はアツイ。

●林田洋二氏(宮崎太陽銀行 代表取締役頭取)

 宮崎県内を主要な営業基盤に活動する宮崎太陽銀行 (8560) [福証]は、身近で親しみやすい「庶民的な銀行」として、地域密着型のビジネス展開を推進することで地元経済の発展に貢献している。今回、同行の林田洋二頭取に今後の展望と見通しを聞いた。

●1)貴行の事業についてお話しください。
 また、直近の業績動向に対する評価についてお話しください。

 当行は、宮崎県内を主要な営業基盤としており、県内45店舗に加え、鹿児島県内5店舗、大分県および福岡県内に各1店舗を設置し、預金・貸出などの銀行業務のほか、関連会社によるリース・保証・投資業務、その他の金融サービスにかかる事業を展開しております。

 業績については、2015年度は経常利益55億7400万円、当期純利益47億1700万円といずれも過去最高となり、当行がこれまで続けてきた地域の成長戦略やお客様のお悩み・ニーズ解決に向けた地域密着のリレーション活動に対し、地域の皆様から一定の評価が得られた結果であると考えております。

●2)ビジネスにおける特徴をお話しください。

 地元経済の活性化に貢献するとともに、身近で親しみやすい「庶民的な銀行」として堅実経営に努めております。

 お取引先を含めた個人のお客様、事業者様を積極的に訪問し対話を重ね、必要に応じて、これまで良好な関係を築き上げてきた外部機関や専門家の皆様ともしっかりと連携を図りながら、お客様のライフステージや企業ステージにとって最適な金融サービスのご提供を組織的に推進しております。

●3)中長期における経営戦略をお話しください。
 また、貴行の持続的な企業成長は、何によって担保されるとお考えですか。

 当行の主要な営業基盤である宮崎県では、全国平均を上回るペースでの人口減少や高齢化などにより、今後地元産業の縮小や地域構造の変化が進むと予想されております。

 このような中、当行が持続的に成長していくためには、「地元経済の活性化」が不可欠であり、産学官金労が一体となった「地方創生」に向けた取り組みを継続しながら、個人のお客様のライフステージに合った金融サービスのご提供や事業者様の販路拡大・雇用拡大などに主体的に貢献し、地域経済を支えていくことが当行の責務であると考えております。

 16年4月からは新たなビジネスモデルである「たいようビジネスマッチングサービス」をご提供しております。このサービスは、「事業者様の売上増加に当行が責任を持って取り組み、増加した売上の一部を対価として事業者様よりいただく」というものであります。

 このビジネスモデルを成功させるには、事業者様の「お悩み」や「お望み」をしっかりと聴き取ってその解決を図り、有益なご提案を行う「経営者様起点の営業」を組織的に実践する必要がありますが、この新しいサービスのご提供を通じて事業者様の事業内容を深く理解する「目利き力」が高められ、目利き力を活用した「事業性評価」の実践を通じて新たな資金ニーズを発掘し、地元事業者様の売上増加や雇用拡大などを通した地元経済の活性化に繋がる資金のご提供に努めていきたいと考えております。

●4)経営理念についてお話ください。

 当行は、「日進月歩の進展」、「地域社会の繁栄」、「生活文化の向上」を経営理念に掲げ、「地域の繁栄なくして銀行の発展なく、銀行の発展なくして地域への奉仕なし」をモットーに、経済構造や社会環境、個人のお客様や事業者様のニーズの多様化などの様々な変化に対応しながら、お客様の暮らしの充実と事業の発展に役立つような金融サービスのご提供に努めてまいりました。この度、経常利益、当期純利益が過去最高を記録したということは、これまでのこうした取り組みが地域の皆様に認められたからではないかと考えております。今後も、地域の皆様に選ばれる銀行を目指して、地元経済の活性化に繋がる金融サービスのご提供を続けてまいりたいと考えております。

●5)最後に、投資家に向けてメッセージをお願いします。

 当行では、株主・投資家の皆様、地域のお客様をはじめとするステークホルダーの方々の期待と信頼に応えるため、法令等遵守態勢の確立を経営の最重要課題の一つとして位置付けるとともに、重要な会社情報を適時適切に投資家に開示する情報開示の充実に取り組むことで、健全かつ透明性の高い堅実経営に努めております。

 今後も、地域金融機関として、お客様との意思疎通を十分に図りながら、地域密着のリレーション活動を展開し、地元経済の活性化に貢献するとともに、株主・投資家の皆様に当行をより深く知っていただくため、引き続き情報の適時開示に努め、また、今回の様なインターネットなどの各種媒体を通した事業内容や取り組み施策の発信活動を積極的に行ってまいりたいと考えております。

●資料請求・問い合わせ先
株式会社宮崎太陽銀行 経営企画部
〒880-8606 宮崎県宮崎市広島二丁目1-31
TEL:0985-60-6270 FAX:0985-60-7070
http://www.taiyobank.co.jp/


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