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【市況】東京株式(大引け)=135円高、欧米株高受け続伸も為替を横目に伸び悩む

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 13日の東京株式市場は、リスクオンの流れが継続し、朝方から広範囲に買いを集めたが、日経平均株価は前場前半にきょうの高値をつけ、その後は一貫して上げ幅を縮小する展開となった。

 大引けの日経平均株価は前日比135円78銭高の1万6231円43銭と3日続伸。東証1部の売買高概算は27億3943万株、売買代金概算は2兆8916億3000万円。値上がり銘柄数は1277、対して値下がり銘柄数は597、変わらずは93銘柄だった。

 前日の欧米株市場が総じて強調展開となり、前日の米国株市場ではNYダウが1年2カ月ぶりに史上最高値を更新、これを受けてきょうの東京市場は主力株をはじめ広範囲にリスクを取る動きが続いた。外国為替市場では朝方は1ドル=104円台半ばの推移と円安が進行していたことも買い安心感につながった。また、参院選の与党大勝を受けて安倍首相が打ち出す大型補正への思惑や、月末の日銀金融政策決定会合での追加緩和期待が株高基調を支えている。ただ、取引時間中に為替が円高方向に押し戻されたこともあって、買い一巡後は伸び悩んだ。売買代金は3兆円には届かなかったが2兆9000億円弱まで広がり、市場参加者の増加を暗示している。

 個別では、円安を背景にトヨタ自動車<7203>が3連騰、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも物色人気を集めた。ブイ・テクノロジー<7717>が値を飛ばし、日本電産<6594>の上値追いも続いている。日経平均新規採用のヤマハ発動機<7272>も大幅高。サノヤスホールディングス<7022>は前日のストップ高の余勢を駆って続急伸。竹内製作所<6432>、新明和工業<7224>も高い。

 半面、任天堂<7974>は利益確定の動きに急反落。NTT<9432>、KDDI<9433>も軟調。ディー・エヌ・エー<2432>も値を下げた。ピジョン<7956>、KLab<3656>が大幅安となったほか、ヤマトホールディングス<9064>、ビックカメラ<3048>も安い。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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