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【市況】明日の株式相場見通し=短期急騰警戒し上昇一服、1万6000円回復で達成感も

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(13日)の東京株式市場は、今週に入って2日間で日経平均株価が合計988円と、ほぼ1000円の短期急騰状態となり、急ピッチな上昇に対する警戒感からの反動売りが予想される。英国の欧州連合(EU)離脱が決定する前日の6月23日以来、約半月ぶりに日経平均株価が終値ベースで1万6000円台を回復したことで、目先的な達成感も想定される。

 市場関係者からは「11日の米株式市場では、機関投資家が指標とするS&P500種指数が約1年2カ月ぶりに過去最高値を更新した。日経平均株価も、英国離脱に伴う“ブレグジットショック”による急落前の水準をほぼ取り戻しつつある。ただ、ここからの上昇には、さらなる円安進行や経済対策の具体化など、新たなプラス材料が必要となりそうだ」との見方が出ていた。

 12日の東京株式市場は、前日の海外株高や外国為替市場での円安進行を背景に買いが継続し、日経平均株価は一時1万6200円台まで買われる場面があった。後場はやや伸び悩み、終値は前日比386円83銭高の1万6095円65銭と大幅続伸した。

 日程面では、11日時点の給油所の石油製品価格、日産自動車<7201>が自動運転の新技術「プロパイロット」発表に注目。海外では、国際エネルギー機関(IEA)7月の石油市場月報、米地区連銀経済報告(ベージュブック)が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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