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【市況】12日の中国本土市場概況:上海総合1.8%高と続伸、バイオ医薬株の上げ目立つ

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

12日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比54.46ポイント(1.82%)高の3049.38ポイントと続伸した。約3カ月ぶりの高値水準を回復する。上海A株指数も上昇し、57.16ポイント(1.82%)高の3192.18ポイントで引けた。外貨建てB株相場も値上がり。上海B株指数は2.46ポイント(0.70%)高の352.38ポイント、深センB株指数は9.63ポイント(0.86%)高の1124.05ポイントで終了した。

中国の政策期待が支え。景気押し上げのため、中国政府が財政出動を強化するとの見方が出ている。預金準備率の引き下げを含む金融緩和策が月内に打ち出される??との期待も根強い。人民元安の進行などを不安視し、指数は小安く推移する場面がみられたものの、中盤から買いの勢いが増した。中国人民銀行(中央銀行)は12日、人民元レートの対米ドル基準値を約5年9カ月ぶりの元安水準に設定している。

業種別では、バイオ医薬株の上げが目立つ。医薬品メーカーの康美薬業(600518/SH)が6.0%高で引けた。金融株や不動産株、自動車株、インフラ関連株、エネルギー関連株、発電や水道の公益株なども物色されている。消費関連株もしっかり。酒造大手の貴州茅台(600519/SH)が3.0%高の324.73人民元と続伸し、上場来の高値を終値ベースで4営業日ぶりに更新している。今年に入ってからの上昇率は50%を超えた。空運株も急伸。中国南方航空(600029/SH)や中国国際航空(601111/SH)、中国東方航空(600115/SH)の3大空運株がそろってストップ高した。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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