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【特集】テクマトリックス Research Memo(4):十分なキャッシュを有し、財務面は問題なし

テクマト <日足> 「株探」多機能チャートより

■2016年3月期決算

(5)テクマトリックス<3762>の財務状況

財務状況に問題はない。2015年8月21日に楽天からの自社株買いのために2,500百万円の長期借入を行ったため、固定負債が増加した他、自己株式取得によって自己資本も減少した結果、2016年3月期末の自己資本比率は25.1%と前期末比で20.2ポイント減少した。今回の自己株式取得で短期を含めた借入金残高の総額は2,700百万円となったが、当該借入金に対する金利負担も低いと聞かれるほか、現金・預金が4,698百万円あり、財務面にはまったく問題はない。

キャッシュフローが着実に積み上がっている点からも財務に問題ないことがわかる。営業活動によるキャッシュフローが前受保守料の増加などにより1,366百万円の収入(前期末は1,075百万円の収入)、投資活動によるキャッシュフローが旧本社の敷金の返還による支出の減少などで89百万円の支出(前期末は341百万円の支出)、財務活動によるキャッシュフローが自己株式の取得による支出の増加で869百万円の支出(前期末は205百万円の支出)となった。以上の結果、現金及び現金同等物の期末残高は4,698百万円(前期末は4,291百万円)となり、十分なキャッシュを保有している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柄澤 邦光)

《TN》

 提供:フィスコ

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