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【経済】向後はるみの江守哲氏に訊く(1)英国のEU離脱と今後の焦点

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

こんにちは、フィスコリサーチレポーターの向後はるみです。

株式投資、FX(外国為替証拠金取引)やCX(商品先物)などの投資を行うタイミングや投資先の決定には、グローバルマーケットを読むことが大切ですね。

そこで、元ファンドマネージャー(FM)である江守哲氏(エモリキャピタルマネジメント代表取締役)のご協力のもと、新コンテンツ「向後はるみの江守哲氏に訊く」を配信開始することに致しました。

vol.1では、ホットトピックである「英国のEU離脱」を中心にピックアップします。

江守さんは、英国のEU離脱問題について、『英国のEU離脱交渉は9月以降に先送りされる見通しであることから、市場では「当面は現行の枠組みがそのまま継続し、短期的な影響は限定的」との見方が広がっているようだが、離脱交渉は長期間に及び、不透明感が続くことに変わりない。世界経済の減速懸念の高まりを未然に防ぐため、主要国の中央銀行が追加的な金融緩和に踏み切るとの見方も浮上している。利下げを想定する動きもあるもようで、これらの見方が市場にどのように反映されるかに注目することになるだろう。』と、おっしゃっています。

今後の焦点については、『英EU離脱を受け、「離脱のドミノ現象」につながるかを注視することになるだろう。現時点で楽観的になる根拠は何もない。むしろ、来月以降に市場が不安定化するリスクを念頭に入れておくべきであろう。』とのことです。

日本株については、『日経平均株価は15000円で支えられたとの見方が強まっているが、ドル円も未だに低迷しリスクオンには程遠い環境。日経平均株価の戻りメドは節目の16000円から16300円付近を想定し、テクニカル的にはまだ下落基調である。目先の下値メドは25日線の10%下方乖離の14750円や12%下方乖離の14500円とみている。』と。

為替については、『ドル円については、少なくとも日中は株価動向につれて変動しており、いまは株価に先行性がある。全般的には、英国のEU離脱後のポンドやユーロの急落、円の急伸で崩れたチャートの修復には時間がかかる。いまは短期トレードに徹し、ターゲットレベルに戻すまで、売りは控えるほうが賢明であろう。』とのこと。

コモディティのトレード戦略については、金のロング継続を推奨されています。

金のETF(上場投資信託)ですと、純金上場信託<1540>、SPDRゴールド・シェア<1326>などが、ETN(指標連動証券)ではNEXT NOTES 日経・TOCOM 金 ダブル・ブル<2036>がありますね。


トレード戦略や詳細なレポートにつきましては、fx-onのHPより、「江守哲のリアルトレーディング・ストラテジー」にてご覧ください。

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フィスコリサーチレポーター 向後はるみ

エモリキャピタルマネジメント 代表取締役 江守 哲
<江守哲氏プロフィール>
慶應義塾大学卒業後、住友商事、外資系企業、三井物産子会社、投資顧問を経て現職。現在は運用業務、株式・為替・債券・コモディティ市場の情報提供等を行っている。

《WA》

 提供:フィスコ

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