【市況】【↑】日経平均 大引け|今年初の6日続伸、買い戻し続き上値追い (7月4日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 15554.04
高値 15805.31(12:42)
安値 15553.92(09:00)
大引け 15775.80(前日比 +93.32 、 +0.60% )
売買高 15億7950万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆6021億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は今年初の6日続伸
2.朝方売り先行もその後しぶとく切り返す
3.上海株堅調で人民元安の影響を相殺
4.CRB指数上昇で非鉄など商品市況関連が高い
5.売買代金は超閑散で実需買い限定的
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは19ドル高と小幅に4日続伸。製造業景況感指数が堅調で買い優勢となった。
週明けの東京市場は朝方安く始まったものの、その後は戻り足となり前場中盤からプラス圏に浮上した。後場後半は伸び悩んだものの日経平均株価は今年初めて6日続伸となり、一時1万5800円台に乗せる場面もあった。
4日の東京市場は、前週末の欧米株市場は高かったものの上値が重かったことや為替の円高懸念がくすぶるなか、朝方は目先利益確定の動きが先行した。しかしその後は、為替が一段の円高には振れなかったことや、原油や非鉄など商品市況が回復歩調にあること、中国・上海株が堅調な値動きを示していることなどを横目に売り方の買い戻しが優勢となった。6月24日に英国のEU離脱を受けて1280円強の暴落をみた日経平均だったが、その後は終値ベースで安い日がなく、下げ幅のほぼ3分の2を取り戻した格好だ。日経平均が6日続伸となったのは今年初で、昨年11月12日までに記録した7日続伸以来のこと。もっとも市場エネルギーは低調で、売買代金は今年最低に近い水準だった。
個別では、内需の象徴株としての位置付けでNTT<9432>が上値追い、ソフトバンクグループ<9984>もしっかり。ソフトブレーン<4779>は連日のストップ高に買われたほか、発行済み6%強の自社株買いを発表した小森コーポレーション<6349>も値を飛ばした。ネクスト<2120>、イーレックス<9517>が物色人気となり、住友金属鉱山<5713>などの上昇も目立った。
半面、セブン&アイ・ホールディングス<3382>が軟調、東京エレクトロン<8035>も売りに押された。良品計画<7453>が急落、ブイキューブ<3681>はストップ安で売り物を残した。日本電産<6594>が軟調、日本ゼオン<4205>も大きく下げた。日立国際電気<6756>も値を下げた。
日経平均への寄与度上位5銘柄はKDDI <9433> 、ファストリ <9983> 、ソフトバンク <9984> 、JT <2914> 、アステラス <4503> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約57円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄は東エレク <8035> 、アドテスト <6857> 、セブン&アイ <3382> 、ファナック <6954> 、オリンパス <7733> 。押し下げ効果は約13円。
東証33業種のうち上昇は25業種。上昇率の上位5業種は(1)食料品、(2)鉄鋼、(3)繊維製品、(4)情報・通信業、(5)その他金融業。一方、下落率の上位5業種は(1)水産・農林業、(2)銀行業、(3)石油石炭製品、(4)精密機器、(5)ゴム製品。
■個別材料株
△ネクステージ <3186>
上期経常を一転25%増益・最高益に上方修正。
△日東網 <3524>
「月面で建設資材を現地生産」と報道。
△ロックオン <3690> [東証M]
ブロックチェーン技術の第2段階検証結果を発表。
△オプティム <3694>
「農業用の『アグリドローン』開発」と報道。
△CRI <3698> [東証M]
欧米展開の責任者にアダム・レヴェンソン氏招聘。
△アエリア <3758> [JQ]
新作タイトルのプロモーション用サイト公開。
△C&R <4763> [東証2]
「戦国修羅SOUL」を台湾、香港、マカオに配信開始
△アクトコール <6064> [東証M]
子会社がフィンテック事業部を新設。
△小森 <6349>
6.1%を上限に自社株買いを実施。
△インスペック <6656> [東証M]
6月度受注高は前年同月比6.5倍
▲ミタチ産業 <3321>
今期経常は9%減益、2円減配。
▲クスリアオキ <3398>
大和証が投資判断を「買い→中立」へ引き下げ。
▲ブイキューブ <3681>
今期最終を一転赤字に下方修正。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ソフトブレン <4779> 、(2)ネクステージ <3186> 、(3)ライドオンE <6082> 、(4)UMCエレ <6615> 、(5)ソラスト <6197> 、(6)ソトー <3571> 、(7)小森 <6349> 、(8)日東網 <3524> 、(9)東海運 <9380> 、(10)マネパG <8732> 。
値下がり率上位10傑は(1)ブイキューブ <3681> 、(2)クスリアオキ <3398> 、(3)良品計画 <7453> 、(4)ユニゾHD <3258> 、(5)図書印 <7913> 、(6)ミタチ産業 <3321> 、(7)サーラ <2734> 、(8)日本ライフL <7575> 、(9)ゼオン <4205> 、(10)東京TYFG <7173> 。
【大引け】
日経平均は前日比93.32円(0.60%)安の1万5775.80円。TOPIXは前日比7.53(0.60%)高の1261.97。出来高は概算で15億7950万株。値上がり銘柄数は1117、値下がり銘柄数は715となった。日経ジャスダック平均は2477.56円(22.90円高)。
[2016年7月4日]
株探ニュース