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【市況】概況からBRICsを知ろう~ブラジル株式市場は3日続伸、海外株高が引き続き好感されブラジル株にも買いが継続

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 1891.09 +0.16%
30日のブラジル株式市場は3日続伸。主要指標のボベスパ指数は前日比525.02ポイント高(+1.03%)の51526.93で取引を終えた。51619.06まで上昇した後、一時50585.06まで下落した。

海外株高が引き続き好感され、ブラジル株にも買いが継続した。また、通貨レアル高の進行も外資の流出懸念を後退させた。6月のレアルの上昇率(対米ドル)は月ベースでは2003年以来の高水準を記録した。一方、来年のインフレ目標が一段と厳しく設定されるとの観測が指数の上値を押さえた。また、足元の経済指標の悪化も景気後退懸念を強めた。

【ロシア】MICEX指数 1891.09 +0.16%
30日のロシア株式市場は3日続伸。主要指標のMICEX指数は、前日比2.94ポイント高(+0.16%)の1891.09で取引を終了した。1897.36まで上昇した後、いったん1879.33まで下落した。

海外株高などが引き続き支援材料となり、ロシア株にも買いが継続した。また、トルコとの関係改善期待も引き続き好感された。一方、指数は伸び悩む展開。連日の上昇で高値警戒感が強まり、利益確定売り圧力が高まった。また、原油価格の反落や天然ガス大手ガスプロム(GAZP)の下落も指数の足かせに。ガスプロムが予想通りの配当を実施しないとの観測が圧迫材料となったもようだ。

【インド】SENSEX指数 26999.72 +0.97%
30日のインドSENSEX指数は4日続伸。前日比259.33ポイント高(+0.97%)の26999.72、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同83.75ポイント高(+1.02%)の8287.75で取引を終えた。

買いが先行した後は上げ幅を拡大させ、その後は高値圏で推移した。前日の欧米市場が続伸したほか、原油など商品価格の上昇を受け、インド株も資源銘柄を中心に買いが先行。国内では、各地でモンスーン(雨季)の進行が加速しているとの報告が、インフレの加速懸念を緩和させた。

【中国本土】上海総合指数 2929.61 -0.07%
30日の中国本土マーケットは小幅に値下り。主要指標の上海総合指数は、前日比1.99ポイント(0.07%)安の2929.61ポイントと4日ぶりに反落した

様子見ムードが漂う。6月の中国製造業PMIの公表を明日に控え、結果を見極めたいとするスタンスが強まった。ただ、大きく売り込む動きはみられない。金融緩和や国有企業改革などに対する期待感で、指数はプラス圏で推移する場面もみられている。

《CS》

 提供:フィスコ

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