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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~個別に材料のある銘柄に資金が集中する動き

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

14日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:個別に材料のある銘柄に資金が集中する動き
■外資系証券の注文動向:差し引き320万株の買い越し
■前場の注目材料:経産省、海底資源開発を促進



■ 個別に材料のある銘柄に資金が集中する動き

14日の日本株市場は売り優勢の展開が続こう。週明けの海外市場は、引き続き英国のEU離脱問題への懸念からリスク回避の流れが続くなか、NYダウは連日で3ケタの下落となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比50円安の15920円となり、日経平均は節目の16000円を割り込んでこよう。

英国のEU離脱問題への警戒から積極的な資金流入は期待しづらく、14日、15日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を見極めたいとする模様眺めムードも強まりやすい。日経平均は前日の大幅下落に対する反動も意識されやすく、節目の16000円処での攻防となろう。しかし、指値の薄い需給状況の中ではインデックス売買の影響を受けやすく、下へのバイアスが強まる展開も警戒しておく必要がありそうだ。

ただし、個人主体による物色意欲は根強い。地合いが軟化するなかで、需給妙味の大きい銘柄や決算評価など、個別に材料のある銘柄に資金が集中する動きがみられる。物色範囲に広がりが期待しづらい分、資金が集中する銘柄へのインパクトも大きく、よりトレンドが強まりやすい状況にある。日替わり的な売買にもなろうが、目先は値動きのある銘柄に資金が向かいやすい。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き320万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1140万株、買い1460万株、差し引き320万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。



6月07日(火):270万株の売り越し
6月08日(水):120万株の売り越し
6月09日(木):380万株の売り越し
6月10日(金):140万株の売り越し
6月13日(月):10万株の売り越し



■前場の注目材料

・NYダウは下落(17732.48、-132.86)・NY原油(48.88、-0.19)
・経産省、海底資源開発を促進
・米マイクロソフト、リンクトイン買収へ
・中国5月新車販売9.7%増
・国交省、ホテル容積率緩和へ
・ファーストリテ<9983>、16年秋をめどにネット通販商品を翌日配達する体制構築
・ダイハツ<7262>、女性の使いやすさを追求した軽商用車を発売
・カブドットコム<8703>、AIで上場企業の調査レポートを1分以内で作成するシステムの開発を始める


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし


<海外>
・米連邦公開市場委員会(FOMC)(15日まで)

《WA》

 提供:フィスコ

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