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【市況】今週の【早わかり株式市況】 3週続伸も、閑散で方向感に乏しい展開に終始

日経平均 <週足> 「株探」多機能チャートより

 今週の株式市場は、財政出動期待などから3週続伸も、閑散で方向感に乏しい展開に終始した。

 週初の23日は、G7財務相・中央銀行総裁会議で特に成果がなかったうえ、ドル円相場で円高が進んだことが嫌気され、3日ぶりに反落した。

 翌24日はサミットを控えて様子見姿勢が強く、円高がさらに進んだこともあり続落。売買代金は連日で今年最低を更新した。25日は前日の欧米株高や原油高に加え、ドル円相場が円安方向に転じたことで買い戻しが膨らみ、大幅に反発した。26日は前日の欧米株高を受けて日経平均は寄り付き直後に200円強上昇し、一時1万7000円に接近。その後、為替が円高に振れたことから上げ幅を急速に縮めた。

 週末はサミット閉幕を控えた財政出動への期待や原油高で買い優勢で始まったものの、上値が重く伸び悩んだ。

 日経平均株価は、前週比98円(0.59%)高の1万6834円と3週続伸して取引を終えた。ただ、1週間を通して売買代金は2兆円割れが続き、閑散で方向感に乏しい展開に終始した。週間の振れ幅は539円と、前週の449円から拡大した。


 来週は財政出動への期待はあるものの、5月に入ってからの膠着相場が続くとみられる。重要イベントとしては、国内では5月31日朝に発表される4月の鉱工業生産が注目される。海外では6月2日開催のECB理事会や週末3日に発表される5月の米雇用統計に注視が必要だろう。

◆マーケット・トレンド(5月23日~27日)

【↓】 5月23日(月)―― 3日ぶりに反落、G7不発と円高が重し。売買代金は今年最低
 日経平均 16654.60( -81.75)  売買高17億3082万株 売買代金 1兆7092億円

【↓】 5月24日(火)―― 155円安で続落、買い意欲乏しく売買代金は連日最低更新
 日経平均 16498.76( -155.84)  売買高16億2783万株 売買代金 1兆6658億円

【↑】 5月25日(水)―― 3日ぶりに急反発、欧米株高や円安、原油高を好感
 日経平均 16757.35( +258.59)  売買高16億1834万株 売買代金 1兆7826億円

【↑】 5月26日(木)―― 小幅続伸、欧米株高で朝高も、円高を機に伸び悩む
 日経平均 16772.46( +15.11)  売買高17億6943万株 売買代金 1兆8343億円

【↑】 5月27日(金)―― 3日続伸、財政出動期待や原油高で買い先行も上値重い
 日経平均 16834.84( +62.38)  売買高18億0568万株 売買代金 1兆6581億円

◆セクター・トレンド(5月23日~27日)

(1)原油高で国際石開帝石 <1605> 、JX <5020> など石油関連株が買い戻された
(2)ホンダ <7267> など自動車、ソニー <6758> など電機といった輸出株は堅調
(3)金融株は東京海上 <8766> など保険、三菱UFJ <8306> など銀行、野村 <8604> など証券は続伸も
  日本取引所 <8697> 、オリックス <8591> などその他金融は軟調
(4)楽天 <4755> などサービス、JT <2914> など食品など内需株はさえない
(5)三井不 <8801> 、菱地所 <8802> など不動産株は反落

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