【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):UBIC、小野薬、良品計画、ビックカメラ
UBIC <日足> 「株探」多機能チャートより
UBIC<2158>が反発。12日の取引終了後、埼玉県警察のサイバー犯罪対策課に対し、高度調査解析技術の研修を開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。同社では、近年サイバー犯罪を含めた犯罪行為の複雑化や手口の巧妙化が進み、デジタルデータなどの調査解析が捜査上で重要となっていることを受けて、昨年4月から、警察向けの高度調査解析技術取得のためのプログラム提供を行っている。今回の埼玉県警での研修開始は、神奈川県警察への研修に次ぐものとして、注目されている。
■小野薬品工業 <4528> 5,722円 +339 円 (+6.3%) 本日終値
小野薬品工業<4528>が5連騰。クレディ・スイス証券では、会社側が11日にオプジーボの16年3月期国内売り上げ実績を212億円、17年3月期売り上げ予想を1260億円と公表したことを受け、会社側の前提はオプジーボの投与期間を約半年間、投与量も平均100mg/患者程度しか見込んでいないようで、会社予想からさらに増額の余地があると指摘。オプジーボが株価を牽引するという見方を継続し、レーティング「アウトパフォーム」を継続、目標株価を5000円から6200円に引き上げている。
■良品計画 <7453> 24,690円 +1,440 円 (+6.2%) 本日終値
11日、良品計画 <7453> が決算を発表。16年2月期の連結経常利益は前の期比22.9%増の327億円に伸びて着地。続く17年2月期も前期比16.2%増の380億円に伸び、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。今期も業績好調な中国をはじめ国内外で積極的な出店を計画し、9.4%の増収を見込む。業績好調に伴い、前期の年間配当を220円→246円(前の期は190円)に増額し、今期も前期比28円増の274円に増配する方針としたことも支援材料。
■大黒天物産 <2791> 4,940円 +285 円 (+6.1%) 本日終値
12日に決算を発表。「6-2月期(3Q累計)経常が10%増益で着地・12-2月期も23%増益」が好感された。
大黒天物産 <2791> が4月12日大引け後(15:00)に決算を発表。16年5月期第3四半期累計(15年6月-16年2月)の連結経常利益は前年同期比10.2%増の42.9億円に伸び、通期計画の55.5億円に対する進捗率は77.3%に達し、5年平均の72.9%も上回った。
⇒⇒大黒天物産の詳しい業績推移表を見る
■ビックカメラ <3048> 1,163円 +66 円 (+6.0%) 本日終値
ビックカメラ<3048>がマドを開けて買われ4連騰で新高値。同社は12日取引終了後、16年8月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を8200億円から8000億円(前期比0.6%増)へ減額する一方、営業利益を212億円から220億円(同17.0%増)へ、最終利益を118億円から130億円(同91.1%増)へ上方修正した。株価はこれを好感するかたちで上値指向を強めた。売上高はデジタルカメラやパソコンなどのデジタル商品が低調で、冷蔵庫、洗濯機、調理家電などの家庭電化商品の堅調では補い切れず従来計画を下回る。ただ、利益面では、粗利率の改善や販管費のコントロールにより予想を上回る見込みとなった。あわせて発表した第2四半期累計の連結決算は売上高3944億8100万円(前年同期比0.3%増)、営業利益117億1400万円(同40.8%増)、最終利益73億1900万円(同50.3%増)だった。
■黒田電気 <7517> 1,726円 +85 円 (+5.2%) 本日終値
12日に発表した「タイに第2工場新設」が買い材料。タイに第2工場を新設し、自動プレス機の新規導入を含む設備投資を実施する。投資金額は6.4億円。
■三菱重工業 <7011> 422.8円 +19.7 円 (+4.9%) 本日終値
三菱重工業<7011>が続伸。クレディ・スイス証券では、積極的な収益構造改革などは高評価は可能と指摘。それでも、円高やクルーズ2番船の追加費用増、米原発訴訟問題などのリスクを懸念する意見は根強いとの見方で、「PBR1倍」を正として、米原発費用を米訴訟側が主張する9000億円とした場合の理論株価は300円になると試算。レーティングを「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に、目標株価800円から400円に引き下げている。
株探ニュース