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【市況】来週の相場で注目すべき3つのポイント:円安の修正、歴代FRB議長討論会、真空地帯


■株式相場見通し

予想レンジ:上限16500-下限15500円

来週は、1日の雇用統計の結果を受けた流れとなるが、予想を上回るものの、イエレンFRB議長発言以降はドル高・円安の修正が続いている。追加利上げに対する警戒感よりも米経済の強さが示されたとの見方から、NYダウは100ドル超の上昇に。米経済の強さは材料視される可能性はあるが、1ドル111円台半ばと円高に振れている円相場が重しになる。

先週末の日経平均は全面安で1ヶ月ぶりの安値水準と、波乱の新年度相場入りとなった。テクニカル面ではボリンジャーバンドの-2σまで下げたほか、一目均衡表では基準線を割り込み、一気に雲下限レベルまで下げてきている。

価格帯別売買高では商いが積み上がっている16900-17100円のレンジを下回ったことから、これが抵抗となる形で、商いが薄いところを一気に下に走っている。サポートとしては出来高が15900-16100円辺りで膨らんでいるが、この水準を下回ってくると真空地帯を駆け下りる格好から、15000円は通過点になる可能性がある。

一方で、先週末の大幅安は、外部環境の悪化というよりは、新年度入りに伴う利益確定といった流れともみられている。シグナルが悪化しているが、いったんは自律反発が試されるところまで一気に下げていることもあり、ボトム圏では押し目拾いの流れが意識されてくるともみられる。

4日で日銀が量的・質的金融緩和を導入して3年になることもあり、緩和期待も高まりやすい。また、今後決算に対する警戒が高まりやすい時期であるが、主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)を前に政策期待なども高まりやすく、テーマ株等に関心が向かいやすいだろう。下げのきつい主力銘柄についても、中長期観点としては、押し目買いの好機となる可能性がある。

経済イベントでは、4日に日銀が短観3月調査の企業の物価見通しを発表するほか、5日に3月の米ISM非製造業景況指数、6日にFOMC議事録が公表される。7日に日銀が全国支店長会議を開き、4月の地域経済報告(さくらリポート)を公表、イエレンFRB議長、バーナンキ前議長、グリーンスパン元議長、ボルカー元議長の討論会が開催される。



■為替市場見通し

来週のドル・円は112円前後でもみあう展開となりそうだ。米連邦準備制度理事会(FRB)による早期利上げ観測は後退している。6日に公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合議事録で早期追加利上げに慎重な姿勢が確認された場合、米金利先高観はやや後退し、ドル売り・円買いがやや強まる可能性がある。

ただし、2016年度は本邦勢による米国債などの外国債券投資は拡大するとの見方があることから、ドル・円相場が円高方向に振れる場面では、国内投資家のドル買いが入る可能性がある。日米金利差の段階的な拡大に対する市場の期待は残されており、ドルの上値はやや重くなるとしても、ドル安・円高が急速に進行する状況ではないとみられる。




■来週の注目スケジュール

4月 4日(月):日銀「企業の物価見通し」、米製造業受注など
4月 5日(火):独製造業受注、ユーロ圏総合PMI改定値、米ISM非製造業景況指数など
4月 6日(水):景気動向指数、中財新総合PMI、FOMC議事録など
4月 7日(木):日銀全国支店長会議、米新規失業保険申請件数など
4月 8日(金):景気ウォッチャー調査、独貿易収支、米卸売売上高(など

《TM》

 提供:フィスコ

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