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【特集】ワールドHD Research Memo(4):超低金利が続く市場環境で有利子負債の活用は効果的な戦略


■決算動向

(3)財務状況と経営指標

ワールドホールディングス<2429>の2015年12月末の財務状況を見ると、総資産残高は前期末比10,242百万円増加の56,329百万円となった。主な変動要因は、販売用及び仕掛販売用不動産の増加(+5,682百万円)受取手形及び売掛金の増加(+1,056百万円)等となっている。

一方、負債合計は前期末比6,772百万円増加の44,432百万円となった。主に販売用不動産の購入資金として調達した有利子負債の増加(+7,661百万円)によるものとなっている。また、純資産は当期純利益の計上による利益剰余金の増加(+3,416百万円)を主因に、前期末比3,470百万円増加の11,897百万円となった。

経営の安全性を示す自己資本比率や有利子負債比率は期間利益の増加に伴って、いずれも改善している。同社では今後も収益を拡大していくことで自己資本比率の向上を目指していく方針を示している。一方で、超低金利が続く市場環境において、不動産事業の拡大を進めていく上で、有利子負債の活用は効果的な戦略を考えており、収益性が見込める案件であれば積極的に不動産開発用地の仕入れも行っていく方針を示している。なお、当期の仕入物件数は19件と前期の14件から5件増加し、首都圏、東北、近畿エリアすべてで仕入件数は増加している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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