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【材料】【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家SY氏:Sell In Mayは今年もあるか?


タイトルを修正しました。



以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家SY氏が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2016年3月12日14時に執筆

日経平均は14800円近辺の底を見て元気な相場になってきました。高値20000円付近からの半値戻しで18000円程度に戻ると想定(期待)すると、あと1000円程度の戻りが期待できるでしょうか?(3/12現在)。

Sell in Mayは好きな言葉です。秋に買って春に売れば儲かるというアノマリー、相場を10年以上見てきて個人的にもよく当たるアノマリーだと認識しています。

私自身、このアノマリーを信用(利用)して行っている運用があります。それは確定拠出年金活用ハロウィン戦略です。サラリーマンなら確定拠出年金の運用をされている人も多いかと思います(ちなみに周りの知人に聞いてみるとほとんど触らないままらしいです)。確かにこれは頻繁に取り引きするたぐいのモノでもないので、私はアノマリー活用で大体10月前後にアクティブ商品に切り替え(秋は株が底値)、4月前後に安定商品に切り替えます。これを毎年毎年繰り返す方法をとっています。

ではこの運用でうまく行くのかというと・・・最近はちょっと違うのです。ここ数年あまり思ったような成績も残せなくなって参りました。今年などはもうダメでしょう。機械的に運用していますから10月に全力買い(100%をアクティブ商品に変更)して年明けはこのざまです(暴落)。残念ですが今年の損は確定です・・・

なぜ上手く行かなくなったのかを分析すると、
一つ目は、相場に品格が無くなった(儲ける事に品格などあるのかと言われそうですが)。つまりは最近のアルゴリズム取引、コンピューター売買が“人”の感性を無くしている。

二つ目は、歴史は繰り返さない、セルインメイが広く知れ渡った・・・。セルインメイというアノマリーがあるのならそれを利用する人(私のような)よりも半歩先の取引を行う賢者の方々が増えてきた。例えば10月に底を見るならもう少し前に買っておく、4月に高値を付けるのなら先に3月に売ってしまおうとか・・・
そんな方々が増えているんじゃないかと思っています。最近の活況相場の戻りが18000円と予想されれば、17800円あたりで逃げる人が多いのかも知れません。

余談ですが、理論的には同じ株主優待戦略を行った事もあります。
優待確定日に向かい株価が上昇するのを利用する戦略です。しかしこれも難しいです。優待確定日までに不慮の材料で急落して戻るのがやっとであったり、確定日を一日過ぎれば手の平を返したように急落(もちろん急落しなかった時もありましたが)したりと。

さて今年はどうするものか・・・?通常なら買い準備の全力買いをする時期なのですが、最近の暴落ショックに一気買いは悩ましい。いまこの文章を読み返して見ると、全く素人投資家所以の所だなと良く分かります。

この法則を利用して、4月の高値で空売りを入れる、優待確定日前に空売りを入れるなどの投資戦略も考えられるかも知れません。

以上

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執筆者名:SY

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 提供:フィスコ

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