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【市況】ソフトバンクグの動向に注目/オープニングコメント


 8日の日本株市場は、売り先行で始まった後は、底堅さが意識されそうだ。7日の米国市場は、利食い先行で始まったものの、その後は原油など商品相場の上昇を背景に、上昇に転じている。フィッシャーFRB副議長の講演を受けて追加利上げ観測が高まったことが上値の重しとなったが、NYダウは5営業日続伸に。シカゴ日経225先物清算値は大阪比70円安の16880円だった。

 シカゴ先物にさや寄せする格好から売りが先行することになろう。また、寄り付き前には2015年10-12月期の実質国内総生産(GDP)改定値が発表される。市場コンセンサスは物価変動を除く実質の平均値は前期比年率1.5%減と、速報値の1.4%減からわずかに下振れする見通し。下振れは想定内であり、これにより日銀による追加緩和期待につながる可能性がある。もっとも、日銀総裁は前日に月内緩和観測をけん制しており、市場反応は限られそうである。

 その中で、ソフトバンクグ<9984>の動向が注目される。同社は7日、海外事業と国内事業をそれぞれ統括する中間持ち株会社を月内に設けると発表した。これを受けてADR(米国預託証券)では東証比で200円近く上昇している。昨日は日経平均を押し下げる格好だったが、本日は下支えとして意識されやすい。

 その他、NTT<9432>は米デルのITサービス部門を買収する方向で最終調整に入ったと報じられている。NTTのほか、NTTデータ<9613>などにも関心が集まりやすく、本日は情報通信セクターの動向と原油など商品相場の上昇を受けた資源関連辺りの動向に注目か。
《AK》

 提供:フィスコ

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