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【市況】22日の香港市場概況:ハンセン0.9%高と反発、本土株高が好感される流れ


週明け22日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比178.59ポイント(0.93%)高の19464.09ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が108.80ポイント(1.34%)高の8221.37ポイントとそろって反発した。売買代金は601億9700万香港ドル(19日の売買代金は553億8700万香港ドル)。

本土株高が好感される流れ。上海総合指数が3日ぶりに反発し、約1カ月ぶりの高値水準を回復するなか、香港でも本土系の銘柄に買い戻しが相次いだ。政治や経済の大型イベントを前に株価の先高感も強まっている。20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が26~27日に上海で開催されることや、中国の全国政治協商会議(国政助言機関)と全国人民代表大会(国会に相当)がそれぞれ3月の3日と5日に開幕することが支援材料だ。

時価総額上位の本土系金融株が相場をけん引する。中国4大商業銀行の一角を占める中国銀行(3988/HK)が1.7%高、中国最大手行の中国工商銀行(1398/HK)が1.5%高、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が3.6%高、保険事業で中国2位の中国平安保険(2318/HK)が2.1%高で引けた。

鉄鋼株や石炭株、非鉄株も買われる。重慶鋼鉄(1053/HK)が6.7%高、鞍鋼(アンガン・スチール:347/HK)が5.5%高、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が4.7%高、エン州煤業(1171/HK)が1.9%高、中国中煤能源(1898/HK)が1.5%高、非鉄の中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が2.4%高と値を上げた。石炭や鉄鋼、非鉄など生産過剰問題を抱える5業種に対し、工業和信息化部(工業情報化部)が近く生産削減の目標を通達する??と伝えられたことが手がかり。鉄鋼株に関しては、青島港の鉄鉱石相場が上昇基調を強め、約3カ月ぶりの高値を先週に回復したことも追い風だ。鉄鋼価格の先高感につながっている。

【亜州IR】

《SY》

 提供:フィスコ

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