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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~G20控え全般こう着、中小型株への売買は活発


22日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:G20控え全般こう着、中小型株への売買は活発
■外資系証券の注文動向:差し引き210万株の売り越し
■前場の注目材料:報国鉄<5542>の16年12月期営業利益は一部季刊誌予想を大幅に上回る


■G20控え全般こう着、中小型株への売買は活発

22日の日本株市場は売り先行後は、こう着感の強い相場展開となろう。19日の米国市場は、原油相場の下げが嫌気され、NYダウは小幅に続落。シカゴ日経225先物清算値は大阪比155円安の15825円だった。朝方は、これにさや寄せする格好になりそうだ。

今週も引き続き、原油相場や為替市場の動向を睨みながらの相場展開が続きそうである。19日のNY原油先物相場は、再び1バレル30ドルを割り込んでいる。サウジアラビアやロシアなどの主要産油国による原油の生産調整に向けた動きを疑問視する向きも多く、明確なボトム形成を見極める必要がある。

また、為替市場では世界経済をめぐる懸念を背景に、安全資産とされる円が買われている。週末の米国市場では1月のコア消費者物価指数(CPI)上昇率が市場予想を上回ったことを受け、追加利上げペースが一部の予想よりも速まるとの見方が再浮上している。

こういった状況の中で、今週は上海で26-27日に開催される20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議での協調姿勢へ関心が集まろう。国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事は、各国の政策決定が世界経済に及ぼす影響について集中的に協議する必要があるとの考えを示しており、各国の協調姿勢による金融安定化への思惑等から売り込みづらい状況になろう。

物色としては、マイナス金利導入により、個人マネーはリスク資産にシフトしてきていると報じられているなど、個人の中小型株物色は活発になりそうである。G20を控え日経平均が16000円処でこう着となるようだと、個人マネーは新興市場など中小型株への活発な値幅取り狙いの商いに向かうことになりそうだ。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き210万株の売り越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1710万株、買い1500万株、差し引き210万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

2月15日(月):640万株の売り越し
2月16日(火):340万株の売り越し
2月17日(水):230万株の買い越し
2月18日(木):40万株の買い越し
2月19日(金):190万株の買い越し


■前場の注目材料

・NY原油(29.64、-1.13)、NYダウ(16391.99、-21.44)
・IT活用の保険商品 開発の動き広がる
・報国鉄<5542>の16年12月期営業利益は一部季刊誌予想を大幅に上回る


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし

<海外>
・特になし

《SY》

 提供:フィスコ

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