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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):大陽日酸、ミツバ、ユニシス、三菱ケミHD

■大陽日酸 <4091>  1,177円  +154 円 (+15.1%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 大陽日酸<4091>が急反騰。同社は3日の取引終了後、16年3月期第3四半期累計(15年4~12月)の連結決算を発表。売上高は4370億1800万円(前年同期比7.5%増)、営業利益は310億5100万円(同19.1%増)、純利益は206億7500万円(同32.2%増)と2ケタ増益を達成、これを好感する動き。国内ガス事業では原油価格下落によるコスト低減効果が利益増に寄与、米国ガス事業ではセパレートガスが堅調に推移し、電子材料ガスも主要顧客向けに伸びている。通期業績は売上高6550億円(前期比17.1%増)、営業利益425億円(同20.4%増)、純利益270億円(同30.0%増)と従来見通しを据え置いた。

■ミツバ <7280>  1,786円  +220 円 (+14.1%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 ミツバ<7280>が急伸。同社は3日取引終了後に、16年3月期第3四半期累計(15年4~12月)の連結決算を発表。営業利益は163億8200万円(前年同期比5.0%増)となり、通期計画210億円に対する進捗率は78.0%に達した。売上高は2451億8500万円(同9.6%増)で着地。北米の自動車生産の増加などにより、主力の輸送用機器関連事業が増収増益となったことが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■日本ユニシス <8056>  1,394円  +139 円 (+11.1%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 3日、ユニシス <8056> が決算を発表。16年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比19.6%増の71.5億円に伸びて着地したことが買い材料。製造業を中心にシステムサービスやハードウエアの販売が伸びたことが寄与。販管費の抑制も大幅増益に貢献した。4-12月期の好決算を受けて、SMBC日興証券が3日付で同社の投資判断を「1(強気)」を継続し、目標株価を1370円→1600円に引き上げたことも買いに拍車を掛けた。株価は昨年来高値を更新した。

■アマノ <6436>  1,647円  +144 円 (+9.6%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 3日、アマノ <6436> が決算を発表。16年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比67.6%増の84.1億円に拡大して着地したことが買い材料。国内向け情報システムや北米・アジア向け駐車場管理システムの受注が大きく伸びたことが寄与。環境関連事業の収益拡大に加え、原価低減や販管費の抑制も大幅増益に貢献した。

■ニチコン <6996>  845円  +68 円 (+8.8%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 ニチコン<6996>が急伸。同社は今日の午後2時に、16年3月期通期の連結売上高と最終損益の見通しの下方修正を発表した。売上高は従来予想の1220億円から1120億円(前期比4.4%増)へ、最終損益は36億円の黒字から収支トントン(前期は22億5800万円の黒字)へ引き下げた。15年12月25日に公正取引委員会から、アルミ電解コンデンサおよびタンタル電解コンデンサの販売に関して独占禁止法第3条の規定に違反する行為があったとして、予定されている排除措置命令および課徴金納付命令に関する意見聴取手続を開始する旨の通知書を受領したことに伴い、特別損失40億5700万円を計上するほか、最近の経営環境を踏まえた。ただ、きょうの朝方には連日で昨年来安値を更新する場面があるなど売り込まれており、下方修正発表で材料出尽くしとなったようだ。

■NEXT 原油ブル <2038>  875円  +70 円 (+8.7%)  本日終値
 NEXT NOTES 日経・TOCOM 原油ダブル・ブルETN<2038>は3日ぶりに急反発。3日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テ キサス・インターミディエート)の期近3月物が前日比2.4ドル高の1バレル32.28ドルへ大幅反発したことを受け、NN原油ブルが急伸している。この日の時間外のWTI価格も32.40ドル台と堅調な動きとなっている。

■ヨネックス <7906>  3,500円  +270 円 (+8.4%)  本日終値
 ヨネックス<7906>が後場急伸。同社はきょう午後2時に、16年3月期第3四半期累計(15年4~12月)の連結決算を発表。営業利益は22億7000万円(前年同期比50.0%増)となり、通期計画24億5000万円に対する進捗率は92.7%に達した。売上高は384億4100万円(同8.9%増)で着地。戦略的かつ積極的に投じた広告宣伝活動などが功を奏した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■三菱ケミHD <4188>  655.8円  +42.9 円 (+7.0%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 三菱ケミカルホールディングス<4188>が後場一段高。午後1時ごろに、16年3月期の連結業績見通しについて、売上高を3兆9400億円から3兆8700億円(前期比5.8%増)へ下方修正した一方、営業利益を2480億円から2550億円(同53.9%増)へ上方修正したことを好感した買いが入っている。原油価格下落に伴う販売価格の低下で売上高は下方修正したものの、医薬品事業における技術料収入の増加やワクチンなどの増収、および研究開発費を中心とした販管費の削減などが寄与したという。なお、テレフタル酸事業を運営する連結子会社エムシーシー・ピーティーエー・インディア社と寧波三菱化学社において固定資産の減損損失を特別損失に計上したことから、最終利益は650億円から220億円(同63.9%減)へ減額した。なお、同時に発表した第3四半期累計(15年4~11月)決算は、売上高2兆8533億4600万円(前年同期比6.5%増)、営業利益2282億9900万円(同83.7%増)、最終利益314億1000万円(同58.4%減)だった。

■ミロク情報サービス <9928>  946円  +60 円 (+6.8%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 3日、ミロク情報 <9928> が決算を発表。16年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比25.1%増の22.7億円に伸びて着地したことが買い材料。企業のIT関連投資の需要増加を背景に、会計システムやマイナンバー関連サービスの受注が伸びたことが寄与。利益率の高い保守サービスの増加も大幅増益に貢献した。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の15円→17円(前期は15円)に増額修正した。同時に、1.26%を上限に自社株買いを発表したことも支援材料。株主還元を好感する買いが期待される。

■ダイセル <4202>  1,784円  +111 円 (+6.6%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 ダイセル<4202>は反発。同社は3日の取引終了後、16年3月期第3四半期累計(2015年4月~12月)の連結決算を発表。売上高は3421億4200万円(前年同期比2.7%増)、営業利益は493億8800万円(同25.2%増)、純利益は338億7100万円(同30.2%増)と大幅な増益を達成、これを好感する動き。自動車エアバッグ用インフレータ(ガス発生器)などの自動車安全部品が拡大、発射薬、ミサイル構成部品、航空機搭乗員緊急脱出装置関連製品などの特機事業も一部製品の防衛省による調達数量増加が寄与している。通期業績は売上高4590億円(前期比3.4%増)、営業利益610億円(同18.9%増)、純利益390億円(同24.8%増)と従来見通しを据え置いた。

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