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【市況】高岡隆一の【今日のポイントとヒント】 「日銀政策発動の評価は為替に集約!」

高岡隆一(株式評論家)

◆日銀が動いた点は大いに評価できる。ただし、日経平均の1万8000円から上は為替次第だろう。 現在、四半期決算発表が連日続いているが、上方修正銘柄よりも下方修正銘柄が目立つ。 景気(企業業績)に転換期が到来、こう感じさせる内容だ。

◆景気循環と企業業績で局面を考えると、業績相場は終わり、業績悪化を織り込む相場の入り口にある、こう感じる。実際の景気も総務省が1月29日に発表した2015年12月の家計調査によると、2人以上の世帯の消費支出は4ヵ月連続の減少となった。8月をピークに減少しているが、日本株が大きく崩れだしたのも昨年8月で興味深い関係である。

◆今回、日銀が政策発動したが、市場の評価が当分続くかどうかは為替を見れば解りやすいと思う。マイナス金利は日銀に預けてある預金が市中に出回り円があふれる。即ち、円安要因となるため、政策評価ならば円安が継続、円高は政策を織り込み済み、こういう関係が成り立とう。ドル円では、チャート上の節である121円越えが株高の条件。120円だともみ合い。120円割れの円高は株安。円高に振れるようなら、早めの撤退を考えるべき。

◆現状、1株益は約1170円、PER15倍で1万7550円、16倍で1万8720円。円安が進み景気悪化は食い止められそう、こうした期待感が出ないと1万9000円は難しいかも知れない。1万8000円辺りまでは自律反転でいけそうだが、そこから上の1000円幅は円安が必要となる。

2016年2月2日 記

情報提供:高岡隆一の株価天気予報

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