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【市況】明日の株式相場見通し=外部要因影響し神経質な展開、値固めの動きに期待も

 あす(3日)の東京株式市場は、引き続き外国為替市場での円相場や原油先物価格の動きに左右される神経質な展開が予想される。ただ、きょうの日経平均株価が、25日移動平均線(1万7600円=2日)を堅持したことから、値固めの動きも期待できそうだ。

 市場参加者からは「日銀のマイナス金利導入で、収益悪化懸念からこれまで銀行セクターが売られていた。きょうも地銀は依然軟調だが、メガバンクにはやや下げ止まる兆しも出始めている。一方で、マイナス金利メリット株として買われていた不動産株などは落ち着きが出てきた。つまり、マイナス金利導入に伴う好悪材料が徐々に織り込まれているようだ」との見方が出ていた。

 2日の東京株式市場は、前場後半に急速に下落幅を縮小し、戻りをみせる場面があった。ところが、後場に入ると1ドル=120円台半ばまで円高・ドル安が進行したことに連動し、再び下げ幅が広がった。日経平均株価の終値は、前日比114円55銭安の1万7750円68銭と3日ぶりに反落した。ただ、東証1部の売買代金は、2兆9464億円と高水準を維持している。

 日程面では、黒田日銀総裁講演、日銀金融政策決定会合(12月17~18日開催分)議事要旨、1月の消費動向調査、1日時点の給油所の石油製品価格に注目。海外では、米1月のISM非製造業景況指数、米1月のADP雇用統計が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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