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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):住友重、関西ペ、航空電子、JT

■住友重機械工業 <6302>  495円  +8 円 (+1.6%)  本日終値
 住友重機械工業<6302>が反発。SMBC日興証券は、今期会社計画460億円の達成はやや難しいと予想するほか、17年3月期中計目標は営業利益525億円について、足元のマクロ環境、油圧ショベル事業における引当金計上が継続するリスクを考えるとハードルは高いと指摘。投資評価「2」(中立)を継続しているものの、目標株価を620円から550円へ引き下げている。同証券ではまた、円高傾向に進んでいることも同社にとってリスクであるとも指摘。1円/ドル変動で年間約5.5億円営業利益が変動すると予想している。

■関西ペイント <4613>  1,699円  +24 円 (+1.4%)  本日終値
 関西ペイント<4613>が4日ぶりに反発。ゴールドマン・サックス証券は19日、同社株の「買い(コンビクション・リスト)」を再強調した。目標株価は2300円に設定している。関ペイントはインドでの塗料事業のプレゼンスが高いが、同国最大の塗料メーカーである「Asian Paints」が18日に発表した決算は好調だったことから、「インド塗料需要の好調を確認」としている。同証券では、インド事業からの経常利益は今後3年間で年率31%増加するとみており、同社の業績拡大をけん引するとみている。

■日本航空電子工業 <6807>  1,423円  +20 円 (+1.4%)  本日終値
 日本航空電子工業<6807>が小幅反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、携帯電話市場では北米スマホ向け部品の低迷が顕在化しており、同社の月次受注高も11月より調整感が強まってきたと指摘。16年3月期営業利益予想を275億円から240億円(会社計画は270億円、市場コンセンサスは249億2500万円)に引き下げるものの、株価は既に大きく下落しているため、カバレッジセクター内で今後の株価パフォーマンスが相対的上位になると解説。レーティング「オーバーウエイト」を継続、目標株価を2750円から2400円に引き下げている。

■東宝 <9602>  2,950円  +17 円 (+0.6%)  本日終値
 東宝<9602>が堅調。18日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券がレーティング「オーバーウエート」、目標株価3840円継続、今16年2月期業績を通期連結営業利益で会社計画の375億円(前期実績317億5900万円)に対して従来予想の389億円から395億円へ引き上げた。映画・演劇などライブ体験レジャーの人気化、第4四半期以降に控える大型映画・演劇作品など、同社の豊富な利益成長ドライバーを高評価している。

■イオンリート投資法人 <3292>  120,000円  -5,600 円 (-4.5%)  本日終値
 イオンリート投資法人<3292>が急落。投資口価格(株価に相当)が一時、前日比9800円(7.8%)安の11万5800円まで売られた。18日の取引終了後、公募増資を発表しており、投資口が最大20%増えることなどが警戒された。国内外で20万8826口の公募を実施し、1万441口のオーバーア ロットメントによる売り出しを行う。発行価格は2月1日から3日のいずれかの日に決定する。調達金額は約283億7400万円で新たな特定資産の取得などに充てる。

■ワコム <6727>  462円  -18 円 (-3.8%)  本日終値
 ワコム<6727>が続落。クレディ・スイス証券は、テクノロジーソリューション(テクソリ)のダウンサイドリスク低下や、短期的には高配当利回りが株価を下支えする可能性もあろうが、1年の時間軸ではバリュエーションの割高感は否めずと指摘。業績予想も見直して投資評価「アンダーパフォーム」を継続、目標株価を400円から390円へ引き下げている。

■JT <2914>  4,049円  -92 円 (-2.2%)  本日終値
 JPモルガン証券の食品・トイレタリーセクターのリポートでは、10~12月期決算は、営業増益を計上する企業が大半で、前年同期比でのマージン上昇トレンドは続くと指摘。足元の市況・為替動向を鑑みると、2016年の価格ミックス改善効果は限定的との見方で、業績ドライバーが数量モメンタムにシフトするなか、ミックス悪化を回避できる企業に選別投資したいと解説。追加的な値上げ、カテゴリー・シェアの高さ、個別の構造改革に伴う効率性の改善などが材料視されるとみて、個別では、JT<2914>、明治ホールディングス<2269>、カルビー<2229>、資生堂<4911>を推奨している。

■オリエンタルランド <4661>  7,237円  -141 円 (-1.9%)  本日終値
 オリエンタルランド<4661>、資生堂<4911>、ラオックス<8202>、サンドラッグ<9989>、丸井グループ<8252>など消費関連株に売りが目立つ。きょう発表された15年12月の訪日外国人客数は前年同月比43.4%増の 177 万3000人で、これまで12月として過去最高であった 2014 年(123 万 6000人)を 53 万 7000人上回った。ただ、月次の好調な数字については株価面で織り込みが進んでいる。今年1月以降については前年の発射台の高さから伸び率が鈍化することも予想され、きょうの統計発表後は手仕舞い売りもかねてインバウンド関連銘柄の株価が軟化するとの思惑が根強いようだ。

■三菱UFJ <8306>  646.8円  -12.6 円 (-1.9%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>のメガバンク3社の株価が軟調、いずれも今日で4日続落と下値模索の動きを強めている。「前日の欧州株市場ではイタリアの銀行株がデフォルト懸念を背景に大きく売られるなど、金融株に対する不安が浮上、これが邦銀にも波及するかたちとなった」(国内ネット証券大手)という。これまで、中国株安や原油安がリスクオフの象徴に挙げられていたが、金融システム不安については希薄との見方が市場では強かっただけに、全般の地合い悪化を助長している。ただ、国内メガバンクの収益への直接的な影響は現時点では考えにくいこともあって、下値では「個人投資家がリバウンド狙いで押し目を拾う動きが活発化している」(同)という。

■アートSHD <3663>  2,208円  +400 円 (+22.1%) ストップ高   本日終値
 アートスパークホールディングス<3663>がストップ高まで上昇。テクノスジャパン<3666>やハーツユナイテッドグループ<3676>、アイサンテクノロジー<4667>、ザインエレクトロニクス<6769>も買われるなど、自動車テレマティクス・ロボット関連ベンチャーのZMP(東京都文京区)関連銘柄の一角に上げが目立っている。ジグソー<3914>がきょう、ZMPと自動運転用リアルタイムOS(基本ソフト)「IZAC-OS(アイザック・オーエス)」の共同開発をスタートさせたと発表。これが関連銘柄を刺激しているようだ。

●ストップ高銘柄
 倉元製作所 <5216>  373円  +80 円 (+27.3%) ストップ高   本日終値
 メタップス <6172>  2,148円  +400 円 (+22.9%) ストップ高   本日終値
 アートSHD <3663>  2,208円  +400 円 (+22.1%) ストップ高   本日終値
 ドーン <2303>  2,855円  +500 円 (+21.2%) ストップ高   本日終値
 サイバネットシステム <4312>  460円  +80 円 (+21.1%) ストップ高   本日終値
 など、12銘柄

●ストップ安銘柄
 ETFS金属 <1676>  7,340円  0 円 (0.0%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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