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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~リスク資産の圧縮の流れが落ち着くのを見極める


18日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:リスク資産の圧縮の流れが落ち着くのを見極める
■外資系証券の注文動向:差し引き460万株の売り越し
■前場の注目材料:国交省、空き家を「準公営住宅」に


■リスク資産の圧縮の流れが落ち着くのを見極める

18日の日本株市場は、波乱含みの相場展開を余儀なくされそうだ。15日の米国市場では、上海指数の終値ベースでの昨年来安値更新や原油先物価格が再び30ドルを割り込んだことが嫌気され、NYダウは一時500ドルを超える下落場面があった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比355円安の16795円をつけている。

朝方はこれにさや寄せする格好となり、日経平均はチャイナショックに見舞われた昨年9月安値を割り込んでくることから、下落基調が本格化する可能性が高まる。政府サイドからはリップサービスさえも聞かれない状況であり、リスク資産の圧縮の流れが落ち着くのを見極めることになろう。

決算シーズンに入ってきているが、足下の円高や中国をはじめとする新興国の景気減速懸念により、業績下方修正などへの警戒が強まっている。そのため、決算内容がネガティブ視される局面では、改めて売り込まれる状況になりやすく、決算を見極めるまでは積極的な売買は手控えられよう。

また、しばらくは外部環境や足下の需給状況を睨みながらの相場展開になろうが、今後決算発表が本格化する中、大きく売り込まれていた銘柄などには、見直しの動きが期待されてくる。とりわけ、外部環境の影響から個人主体に限られるとみられ、中小型株の高進捗などはいち早く見直しの流れに向かうことになりそうだ。

なお、18日の米国市場はキング牧師生誕記念日のため休場となる。そのため、海外勢のフローは限られるとみられるため、明日以降も売り圧力が警戒される可能性がある。イラン制裁解除を受けた原油先物相場の動向にも注意を払う必要がある。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き460万株の売り越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1230万株、買い770万株、差し引き460万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

1月8日(金):510万株の売り越し
1月12日(火):20万株の売り越し
1月13日(水):630万株の売り越し
1月14日(木):80万株の買い越し
1月15日(金):140万株の売り越し


■前場の注目材料

・NY原油(29.42、-1.78)、NYダウ(15988.08、-390.97)
・ウォルマート、米国で異例の大量閉店
・経産省、イラン向けの中長期貿易保険を再開へ
・国交省、空き家を「準公営住宅」に


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・09:30 黒田日銀総裁が支店長会議であいさつ

<海外>
・米国休場(キング牧師誕生日)

《SY》

 提供:フィスコ

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