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【市況】13日の香港市場概況:ハンセン1.1%高と3日ぶりに反発、12月の中国貿易統計などを好感


13日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比223.12ポイント(1.13%)高の19934.88ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が55.18ポイント(0.65%)高の8494.49ポイントとそろって3日ぶりに反発した。売買代金は773億5200万香港ドル(12日の売買代金は771億9600万香港ドル)。

中国景気の過度な先行き不安が後退する。取引時間中に12月の中国貿易統計が公表され、輸出が2.3%増の1兆4300億人民元(市場予想は4.1%減)、輸入が4.0%減の1兆500億人民元(同7.9%減)とそれぞれ改善したことが好感された。12日のハンセン指数は約3年4カ月ぶり、H株指数は約4年3カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいただけに、自律反発狙いの買いもみられる。

ただ、上値は重い。指数は終盤に入り、貿易統計の発表後に広げた上げ幅を削っている(ハンセン指数は一時2.65%上昇)。中国海関総署(税関)の黄頌平・報道官が輸出の増加について、「一時的なもので、全体の傾向を示すものではない」とコメントしたことなどが不安要素として意識された。同報道官は「今年の貿易情勢は依然として厳しい」との見解を示している。

ハンセン指数の構成銘柄では、通信キャリア大手の中国聯通(762/HK)が3.8%高、政府系港湾大手の招商局国際(144/HK)が3.5%高、石油大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.8%高と上げが目立っている。中国聯通については、同業の中国電信(728/HK)と戦略提携を結んだことも刺激材料。中国電信株も4.8%急伸している。招商局国際に関しては、同社が12日引け後、同業の大連港(2880/HK)に資本参加すると発表したことが材料視された。

空運株も上げが目立つ。中国南方航空(1055/HK)と中国東方航空(670/HK)がそろって6.4%高、中国国際航空(753/HK)が3.2%高とそれぞれ続伸した。

自動車株もしっかり。吉利汽車HD(175/HK)が5.7%高、華晨中国汽車HD(1114/HK)が3.5%高、東風汽車集団(489/HK)が2.2%高と値を上げた。

【亜州IR】

《SY》

 提供:フィスコ

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