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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は118円台で推移か、欧米株安を意識して円売りは抑制される見込み


6日のドル・円は東京市場で119円17銭から118円35銭まで下落。欧米市場でドルは一時118円77銭まで反発し、118円48銭で取引を終えた。

本日7日のドル・円は118円台で推移か。米雇用情勢の改善期待はドル買い材料となるが、欧米株安を意識してリスク選好的な円売りは抑制される見込み。

6日発表された12月のADP全米雇用報告は前月比+25.7万人となり、市場予想の+19.9万人程度を上回った。25万人を超える雇用増は2014年12月の+27.5万人以来。市場参加者の間では、2016年における毎月の雇用者数は15-20万人程度の増加にとどまるとの見方が少なくなかっただけに、12月の数字は予想外との声が聞かれた。

12月の数字だけで雇用情勢の現状を判断することはできないものの、米労働省が8日に発表する12月の非農業部門雇用者数は、市場予想の+20万人程度を上回る可能性がある。失業率は5.0%と予想されているが、5.0%を下回ってもおかしくないとの指摘もある。

6日の欧米市場では北朝鮮の核実験報道を嫌気して株式、原油先物などが大きく下げる展開となったが、12月米雇用統計への期待が浮上しており、リスク回避的な円買いは一服する可能性がある。日本銀行による追加緩和への思惑が再浮上していることも円買いを抑制する一因となる。

《SY》

 提供:フィスコ

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