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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は120円台で推移か、短期筋などのドル買い興味が下支え要因に


12月30日のドル・円は欧米市場で120円39銭から120円65銭で推移し、120円53銭で引けた。12月31日のドル・円は、アジア市場では120円36銭から120円58銭で推移。欧米市場でドルは120円01銭まで下げたが、120円24銭で引けている。

本日1月4日のドル・円は120円台で取引される見込み。120円以下には短期筋などのドル買い興味が残されており、アジア市場でドルが120円を継続的に下回る可能性は低いとみられる。

経団連の榊原会長は、報道各社とのインタビューで、2016年の春闘の方針について、各社の状況を考慮すべきだと述べた。報道によると、ベア引き上げは経営の重荷になり、全ての加盟企業に昨年以上の賃上げを働きかけることは困難との見方を示したようだ。

経団連会長は、全業種にベア実施を呼びかけた昨年のような対応はしないとの立場であり、(ベアについては)各企業の収益状況を考慮して対応してほしいと考えているようだ。市場関係者の間では、賃金上昇が期待できる業種は限られており、2016年度においても日本銀行が期待しているような物価上昇は起きそうもないとの見方が多い。

原油価格の先安観は払拭されていないことや世界経済の成長鈍化に対する懸念は残されており、2016年度に2%物価目標を達成することは難しくなっている。市場関係者の間では、今年1-3月期の国内外の経済情勢に大きな変化がない場合、日銀は4-6月期に追加緩和を実行するとの思惑が浮上しているようだ。

《SY》

 提供:フィスコ

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