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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:シャープ、OTS、丸一管、日本郵政

■シャープ <6753>  118円  +8 円 (+7.3%)  11:30現在
 シャープ<6753>が急反発。経営再建中で株価は前週末に上場来安値をつけたが、産業革新機構や台湾の鴻海精密工業なども絡み時価は強弱感が拮抗している。信用取組は売り買いがっぷり四つで信用倍率1倍台と需給相場の素地を内包している。直近は、鴻海のトップが(シャープの経営再建を担えば)3年目から黒字化できるという趣旨の発言をしたことが、台湾メディアを通じて伝わり、鴻海グループの買収提案に期待する短期筋の買いが集まった。

■レーザーテック <6920>  1,349円  +73 円 (+5.7%)  11:30現在
 レーザーテック<6920>が急反発。前週末25日の取引終了後、第2四半期累計(7~12月)の連結業績見通しについて、売上高を従来予想の53億円から67億8000万円(前年同期比9.7%増)へ、営業利益を4億5000万円から9億6000万円(同45.2%減)へ上方修正したことが好感されている。第3四半期に売り上げ計上を見込んでいた一部製品が、第2四半期に前倒しで計上できる見通しとなったことが要因としている。

■オンコセラピ <4564>  304円  +16 円 (+5.6%)  11:30現在
 オンコセラピー・サイエンス<4564>が急反発。この日の寄り前に、同社が新規抗がん剤として開発を進めているTOPK特異的阻害剤について、日本における物質特許が登録されたと発表しており、これを好感した買いが先行しているようだ。TOPKは、新規抗がん剤標的分子として、東京大学医科学研究所・中村祐輔研究室のゲノム包括的遺伝子解析により同定されたもの。乳がんや肺がんなどを含め多くのがん種で発現が非常に高くなっており、また、正常な組織での発現がほとんどないため、この分子に作用する薬剤は多様ながん種に適応でき、副作用のリスクが非常に低いと考えられている。なお、特許登録は、今年3月の米国に次いで2カ国目となる。

■ハイデイ日高 <7611>  3,435円  +150 円 (+4.6%)  11:30現在
 ハイデイ日高<7611>が大幅反発。再度、25日移動平均線を奪回して推移している。いちよし経済研究所では、ここにきて水道光熱費は低下傾向で、同社にメリットがあると指摘。原油価格の低下や2016年4月から開始される電力小売り自由化を考慮すると、17年2月期以降も水道光熱費の低下が予想されるとして、17年2月期は、人件費上昇は続くとみられるものの水道光熱費低下や工場の稼働率上昇による原価率改善等でカバーできると解説。レーティング「B」を継続も、「13期連続営業増益の可能性が高まってきた」とみて、フェアバリューを3100円から3500円に引き上げている。

■丸一鋼管 <5463>  3,650円  +125 円 (+3.6%)  11:30現在
 丸一鋼管<5463>が大幅反発。国内大手証券では、16年3月期は、海外の苦戦や国内の需要低迷があるものの、主原料である熱延コイルのアジアでの需給悪化により、国内の鋼管スプレッド(鋼管価格-HRC価格)が拡大するため営業増益を確保できると予想。鉄鋼業界の中では安定した業績を維持できるとしながらも、足元の株価上昇によって、積極的株主還元や安定した収益構造に対する高い評価は織り込まれ割安感はないと解説。レーティング「ニュートラル」を継続、目標株価を3040円から3390円に引き上げている。

■ミサワホーム <1722>  868円  +29 円 (+3.5%)  11:30現在
 ミサワホーム<1722>が3日ぶりに反発。一時、前週末比34円高の873円まで買われた。同社は25日、電力小売りの全面自由化にあわせ来年4月から全国のミサワホームオーナー向けに電力を小売りするサービス「ミサワでんき」の提供を開始すると発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。同社は昨年からグループ会社や取引先などに電力を販売してきたが、このほど小売電気事業者としての登録が完了。これを機に累計約60万世帯にのぼる同社オーナーを対象に、住宅メーカー初となる戸建て住宅向け電力小売りサービスを提供する。

■高島屋 <8233>  1,076円  +27 円 (+2.6%)  11:30現在
 25日、高島屋 <8233> が決算を発表。16年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益が前年同期比21.8%増の250億円に伸びて着地したことが買い材料。10月に東京・日本橋に開業した時計専門館「タカシマヤ ウオッチメゾン」が富裕層向けに好調だったほか、訪日客増加に伴うインバウンド需要の取り込みが収益を押し上げた。

■丸紅 <8002>  628.5円  +15.1 円 (+2.5%)  11:30現在
 25日、丸紅 <8002> が鉄道貨車リースを手掛ける米子会社ミッドウエストレイルカー株の50%を三井住友信託銀行などに売却すると発表したことが買い材料。株式売却は来年3月をメドに実行する予定で、同社は16年3月期に個別決算で200億円の特別利益を計上する。また、連結ではミッドウエストレイルカーに対する支配を喪失したことに伴う既存持分の再評価益を含め、300億円の特別利益を計上する予定としている。

■鳥居薬品 <4551>  2,729円  +61 円 (+2.3%)  11:30現在
 鳥居薬品<4551>が反発。同社は25日の取引終了後、スギ花粉症に対する減感作療法(アレルゲン免疫療法)薬TO-206(舌下錠)について、厚生労働省に製造販売承認申請したことを発表した。同社では、14年10月よりスギ花粉症に対する減感作療法薬として、「シダトレンスギ花粉舌下液」を販売しているが、冷所での保存が必要であることなどの課題があった。今回申請したTO-206については、保存上の課題を含め、利便性などを高めた舌下錠として開発、舌下投与によるスギ花粉症症状の軽減が確認されており、TO-206がスギ花粉症の治療の選択肢を広げることが期待される。

■山陰合同銀行 <8381>  958円  +17 円 (+1.8%)  11:30現在
 25日、山陰合銀 <8381> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.43%にあたる70万株(金額で8億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は16年1月4日から1月29日まで。

■日本郵政 <6178>  1,970円  +31 円 (+1.6%)  11:30現在
 郵政グループ3社がしっかり。日本郵政<6178>やかんぽ生命保険<7181>が値を上げているほか、ゆうちょ銀行<7182>も底堅く推移している。郵政3社には、あすの引けにかけTOPIX組み入れに伴うリバランス発生で買い需要が見込まれている。TOPIXリバランスに伴う買いインパクトは無視できないとみられているだけに、この日は郵政3社に先回り買いの動きも出ているようだ。

■プロトコーポレーション <4298>  1,638円  +23 円 (+1.4%)  11:30現在
 プロトコーポレーション<4298>が小反発。買い優勢ではじまったものの、買い一巡後は上値の重い展開となっている。TIWでは、通期では概ね会社計画線での着地を見込むものの、暖冬や競争激化などの影響により、買収したタイヤ販売関連を取り巻く環境が厳しいと指摘。16年3月期営業利益を55億1000万円(会社計画は54億5000万円)と予想し、株価指標面に割安感が強いことからレーティング「2+」を継続している。

●ストップ高銘柄
 日本抵抗器製作所 <6977>  170円  +49 円 (+40.5%) ストップ高   11:30現在
 アートSHD <3663>  2,350円  +400 円 (+20.5%) ストップ高   11:30現在
 ITbook <3742>  545円  +80 円 (+17.2%) ストップ高   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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