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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):西松屋チェ、ピジョン、日本空港ビル、大和ハウス

■西松屋チェーン <7545>  1,108円  +38 円 (+3.6%)  本日終値
 16日、西松屋チェ <7545> が決算を発表。16年2月期第3四半期累計(3-11月)の経常利益(非連結)が前年同期比11.8%増の55.2億円に伸びて着地したことが買い材料。秋物衣料や紙おむつなどの販売が伸びたほか、22店舗を新規出店したことで、2.7%の増収を確保したことが寄与。不採算店舗の閉鎖や固定費の削減なども増益に貢献した。

■ピジョン <7956>  2,914円  +99 円 (+3.5%)  本日終値
 ピジョン<7956>が続伸。同社株は12月1~15日まで11日続落と一貫した下値模索の展開にあったが、需給先行で売られ過ぎとの見方から足もと押し目買いが優勢となった。同社株は中国向け売上比率が高いことから、中国の景気減速懸念が高まるなかで株価の変調を強いられたが、中国では哺乳瓶などの流通在庫が一時的に膨らんだものの需要は引き続き旺盛、国内でも前日発表された11月の訪日外客数は前年同月比41%の伸びを示すなど陰りは全く見られない。11日間で株価は約21%の下落をみており、オーバーシュートして売られた反動もあって見直し買いの段階に入った。

■日本空港ビルデング <9706>  5,690円  +190 円 (+3.5%)  本日終値
 日本空港ビルデング<9706>が続伸。同社はきょう、ビックカメラ<3048>と羽田空港および国内外の空港などで家電製品などの消費税免税販売を手掛ける合弁会社を設立すると発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。設立は来年春を予定し、出資比率は日空ビルが51%、ビックカメラが49%となる見通し。両社はこれまで培ってきた免税事業に関するノウハウや商品調達力など、それぞれが持つ経営資源を融合することで、今後も拡大が見込まれる訪日外国人の国内消費の取り込みを図る。

■奥村組 <1833>  694円  +23 円 (+3.4%)  本日終値
 奥村組<1833>が続伸。同社はこの日、供用中の道路トンネルなどを対象とした補修・補強工事にともなうコンクリート表面の削り取り作業において、粉じんの飛散を抑え、人力によらない高効率な作業を可能とした「天井用車載型乾式研掃装置」を開発したことを発表した。今回開発した「天井用車載型乾式研掃装置」は従来人力で行っていたトンネル天井面の表面処理作業を機械化したもので、作業環境の改善はもとより、作業の高効率化、仕上がり品質の向上に寄与する。首都高速道路発注のトンネル剥落防止対策工事への適用機会を得て、その有用性を実証している。今後は既に実用化している「超高圧水噴射(ウォータージェット)によるコンクリート表面処理機」とあわせて積極的に提案していく。

■ミルボン <4919>  4,830円  +155 円 (+3.3%)  本日終値
 ミルボン<4919>が後場に入って一段高。同社はきょう、毛髪新生部のケア効果を高める製剤化技術を開発したと発表。来春発売するヘアケア製品などに活用するとしており、期待材料となっているようだ。

■ロイヤルHD <8179>  2,349円  +70 円 (+3.1%)  本日終値
 ロイヤルホールディングス<8179>は続伸。日証金が16日付からロイヤルHDを貸株利用など貸借取引で注意喚起銘柄に指定すると発表した。信用取引の規制強化に伴って、売買の自由度が制限されるとの見方はあるものの、きょうは全般相場の好調地合いの影響もあり買いが優勢となっている。

■大和ハウス工業 <1925>  3,468円  +100 円 (+3.0%)  本日終値
 大和ハウス工業<1925>が続伸。ドイツ証券は16日、目標株価を3050円から3320円に引き上げた。レーティングの「ホールド」は継続した。相続税対策を主な要因とした賃貸住宅への需要増や電子商取引(Eコマース)の拡大を背景にした物流施設事業の成長が業績を牽引しているほか、地域に密着した営業活動が業績を支えている。同証券では、16年3月期の連結営業利益は会社予想2400億円に対し2420億円、17年3月期は2461億円と予想している。

■H2Oリテイ <8242>  2,420円  +69 円 (+2.9%)  本日終値
 エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>が大幅続伸。11月の訪日客数が前年同月比41%増の164万7600人と11月として過去最高となったことを受け、インバウンド関連株を再評価する動きに乗っている。ゴールドマン・サックス証券は16日、同社株の「買い」と目標株価2900円を継続した。関西国際空港など関西地区の空港は関東に比べ一段の拡張余地があり、関西地区の百貨店はなおインバウンド需要の取り込み余地は大きい。また、うめだ本店の販売は好調なほか、経営統合したイズミヤの合理化が進んでいることなどを評価している。

■エフ・シー・シー <7296>  2,734円  +74 円 (+2.8%)  本日終値
 エフ・シー・シー<7296>が急伸。16日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券がレーティングを「ニュートラル」から「オーバーウエート」へ、目標株価を1900円から3200円に引き上げた。株価は上昇中だが、新規受注や製品ミックスの改善効果は、株価にまだ十分織り込まれていないと指摘。今16年3月期通期連結営業利益で会社側計画の108億円(前期実績87億4600万円)に対して従来予想の103億円から125億円へ、来期予想を126億円から148億円へ引き上げている。

■ゲオホールディングス <2681>  2,038円  +51 円 (+2.6%)  本日終値
 ゲオホールディングス<2681>が4日続伸。11時ごろ、都市部エリア特有のニーズに特化した都市型ゲオの第2号店として「ゲオ中野ブロードウェイ店」を19日にオープンさせると発表しており、業績への寄与を期待した買いが入っている。「ゲオ中野ブロードウェイ店」が出店する中野ブロードウェイは、“サブカルチャーの聖地”とも呼ばれるスポット。近年では訪日外国人旅行者からも日本のアニメやゲーム文化を楽しむ観光スポットとして人気のエリアとなっていることから、同店では、ゲームコーナーや訪日外国人客に向けたプリペイド型通信SIMと中古スマホの売り場を強化しているという。

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