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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):くら、グローリー、東光、キョーリン

■くらコーポレーション <2695>  4,255円  +360 円 (+9.2%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 11日、くら <2695> が決算を発表。15年10月期の連結経常利益は前の期比23.9%増の64.1億円に拡大して着地。続く16年10月期も前期比1.4%増の65億円に伸び、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。今期は国内18店舗の新規出店を計画するほか、フェア開催などで客数を伸ばし、4.5%の増収を見込む。利益率の高いサイドメニューの拡充による客単価の上昇も増益に貢献する。

■グローリー <6457>  3,680円  +170 円 (+4.8%)  本日終値
 グローリー<6457>が逆行高。東海東京調査センターでは、16年3月期第2四半期に入って、04年新紙幣特需の更新需要が出てきたと指摘。17年3月期後半以降に07年の郵政民営化に伴う特需の更新需要が出てくる見通しとして、ゆうちょ銀行<7182>が株式上場も果たしたことから、設備投資に前向きになると予想。レーティングを「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に、目標株価を4400円から4600円に引き上げている。

■東光 <6801>  403円  +14 円 (+3.6%)  本日終値
 東光<6801>が全般波乱相場の間隙を縫って上値指向。米アップルのiPhoneを中心とするスマートフォン市場の拡大や電装化が進展する自動車向けに付加価値の高いメタル系コイルが収益に寄与し業績は好調だ。そのなか、東海東京調査センターが11日付で同社のレーティングを「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に引き上げ目標株価を新たに500円に設定しており、これを好感する買いが優勢となった。15年12月期第3四半期累計(1~9月)の連結決算は営業利益が22億9800万円(同14.9%増)と高変化を示した。同調査センターでは進捗率などから会社側の予想する通期営業利益見通し28億円(前期比2.4%増)は上振れる可能性が高いとし、会社側計画比7億円上乗せの35億円を見込んでいる。

■メニコン <7780>  3,015円  +99 円 (+3.4%)  本日終値
 メニコン<7780>が大幅高で3000円台を回復。コンタクトレンズの製造販売大手で会員制販売を強みに業績を伸ばしている。東海東京調査センターが11日付で同社のレーティングを新規「アウトパフォーム」でカバレッジ開始、目標株価を3700円に設定しており、これが株価を強く刺激するかたちとなった。ハードコンタクトレンズだけでなく使い捨て型でも市場を開拓中。東海東京では、新製品投入などから成長力は高いと指摘。16年3月期業績は営業利益段階で会社側計画の31億7500万円(前期比10.9%増)に対し、41億円(同43.2%増)を予想している。

■神奈川中央交通 <9081>  701円  +20 円 (+2.9%)  本日終値
 神奈川中央交通<9081>が悪地合いのなか上昇。原油市況の急落が全体相場の波乱要因となっているが、ガソリン価格の下落により陸運業界は収益面でメリットが大きく、小田急系の乗り合いバス大手の同社もその恩恵を享受する。また、11日付で東海東京調査センターが同社株を新規にカバレッジ開始、主力のバス事業の収益性改善を見込んだうえで、「アウトパフォーム」、目標株価を970円に設定しており、これがポジティブサプライズとなったようだ。

■山陽特殊製鋼 <5481>  562円  +15 円 (+2.7%)  本日終値
 山陽特殊製鋼<5481>が続伸。新日鉄住金系の特殊鋼メーカーで原油市況安により原燃料コスト低下の恩恵を受ける。16年3月期は営業利益段階で前期比25.4%増予想と回復が顕著だ。また、同社は11日、メキシコでベアリング用中間製品(素形材)の新工場を設立すると発表しており、これも株価を刺激している。メキシコでは日本や欧米の資本が入ったベアリングメーカーがここ相次いで進出、中長期的にベアリング前工程の現地生産需要の拡大が期待されており、今回の新工場建設で業容拡大に対する期待が高まった。

■キョーリン <4569>  2,569円  +58 円 (+2.3%)  本日終値
 キョーリン製薬ホールディングス<4569>は堅調。同社は11日、今年8月に厚生労働省より製造販売承認を取得したロイコトリエン受容体拮抗剤 気管支喘息・アレルギー性鼻炎治療剤「キプレスOD錠」(一般名はモンテルカストナトリウム)を発売したことを発表した。キプレスOD錠は、口腔内において速やかに崩壊するよう設計された口腔内崩壊錠で、高齢者や従来の固形製剤を嚥下する能力の低下している患者にも服用しやすく、水なしでも服用できる剤型。また、同じく今年8月に厚生労働省より製造販売承認を取得した潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤「ペンタサ顆粒94%」(一般名はメサラジン)も薬価基準に収載されたことを発表した。近日中に発売を予定している。

■エン・ジャパン <4849>  4,090円  +70 円 (+1.7%)  本日終値
  エン・ジャパン<4849>が続伸。SMBC日興証券は11日、同社株の投資評価の「1」を継続するとともに目標株価を4000円から5000円に引き上げた。求人サイトの想定以上の強さや、人材紹介の成長余地を高く評価しており、「人材関連銘柄のトップピックとして推奨したい」としている。具体的には、「求人サイト『エン転職』が16年3月期上期以降も好調が続いており、通期会社計画の超過達成は可能なこと」「来期も35%の営業増益と高い成長が続くこと」「来期以降、人材紹介『エンエージェント』の業績貢献が期待されること」などを指摘。16年3月期の連結営業利益は会社予想48億円に対し53億円(前期比34%増)、17年3月期は72億円を予想している。

■セリア <2782>  5,140円  +60 円 (+1.2%)  本日終値
 セリア<2782>が5日ぶり反発。100円ショップを全国展開し、積極的な新規出店戦略を背景に業容拡大を続け、POSによる業務効率化も寄与して増益基調を堅持している。足もと円安が一服していることや、原油市況の急落により東京株式市場も強い逆風環境にあるが、同社にとっては円高・原油安はいずれも利益採算改善につながるポジティブ材料だ。足もとの売り上げも消費者ニーズをとらえ堅調に伸びており、11月の月次も積極出店が奏功して全社ベースで8.0%増と増収を確保、全般波乱相場で押し目買い対象として浮上している。なお、きょうは同様にキャンドゥ<2698>なども買いが優勢だ。

■清水建設 <1803>  1,022円  +6 円 (+0.6%)  本日終値
 清水建設<1803>が3日続伸。クレディ・スイス証券では、業績予想を上方修正するものの、目標株価の算出に用いる株価バリュエーションを引き下げ、目標株価を1500円から1300円へ引き下げている。ただ、投資評価は「アウトパフォーム」を継続している。同証券は、株価はまだ来期以降の利益成長を十分に織り込んでいないとみているほか、収益性の改善によって、同社は18年3月期に営業利益1000億円以上を達成することが可能であろうとの見解を示している。

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